成長期に「急に球速が落ちる」のはなぜ? 制球力にも直結…“左右差”解消するドリル

更新日:2026.11.06

文:First-Pitch編集部

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投球の連動性を妨げる胸郭の硬さ…フープを使ってチェック

 少年野球から中学野球へと進む成長期、急激な身長の伸びとともに「急に球速が落ちた」「ストレートが抜けるようになった」と悩む投手は少なくない。これは骨の成長に筋肉の発達が追いつかず、体のバランスが崩れて柔軟性が失われることが要因の1つだ。オリックス・山岡泰輔投手をはじめ、30人以上のプロ野球選手を指導してきたトレーナーの高島誠さんは、この時期特有の柔軟性低下を解消する、「フープ」を使ったトレーニングを推奨している。

 高島さんが特に着目するのは、胸郭周辺の硬さである。投球フォームの安定には、上半身と下半身のスムーズな連動が不可欠だが、胸郭が硬くなると理想的な回転運動が妨げられてしまう。知らず知らずのうちに蓄積される体の「左右差」も、思い通りのボールがいかなくなる要因となる。

 この成長期の硬さを解消し、投球パフォーマンスを向上させるための手段として推奨するのが、フープを活用したストレッチだ。両手でフープを内側から持って頭上に掲げ、上体を左右に倒していくことで、固まりやすい胸郭周辺にアプローチし、投球に必要な可動域を確保していく。

「右投げの人であれば左側に倒したとき、右の脇から下辺りが固まりやすい」と高島さんが語るように、鼻から吸って口から吐く呼吸と連動させ、左右差を確認しながら行いたい。「あまり胸は張りすぎず、ニュートラルに。胸張りすぎると横に伸ばせません」。さらに、片膝をついた状態で行うことで、前ももやお尻の硬さにも同時にアプローチしていく。

 成長期の体は日々変化している。思い通りの投球ができなかった時、ただ調子の波として片付けるのではなく、柔軟性の変化に気づけるかどうかも重要だ。日々のチェックを通じて自身の体の状態を把握し、長くマウンドで躍動するための土台を築いてほしい。

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