少子化時代…学童野球はどう“生き残る”? NPB Jr.輩出チームが挑む「学習塾スタイル」

文:First-Pitch編集部

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NPBジュニアに輩出…「ASAI KIDS☆UNITED」の保護者負担減策

 野球人口のみならず、地域人口が減少している中、どのように少年野球を盛り上げていくか――。保護者の負担を徹底的に減らし、選手育成に務める学童チームがあります。千葉県東金市で活動する「ASAI KIDS☆UNITED」(アサイキッズ・ユナイテッド)は、2022年の創部から5年目にしてNPBジュニアに4選手、U-12日本代表にも1選手を輩出するなど、県外からも入部希望者が訪れる注目チーム。First-Pitchのポッドキャスト番組「野球ママへの応援歌」で、代表兼監督の野口孝之介さんが、新時代の運営の形を語ってくれました。

 東金市にある「医療法人清和会浅井病院」の社会人軟式野球部を運営母体とする「アサイキッズ」には、現在45人の選手が所属しています。

 同市のある九十九里エリア(県北東部)にはもともと、10チーム以上の学童チームがありましたが、アサイキッズ立ち上げ前には2チームにまで減少。そこで野口さんは、少年野球界の長年の課題である「保護者の負担減」を最優先に考え、「チーム側が極力、全てを運営する」スタイルで、当番制などの“障壁”を取り払おうと考えたそうです。

「学習塾と一緒のイメージを持ってもらうと分かりやすいです。親は送り迎えをするけれども、チームに預けている間はお任せください、と。火、木、土日の練習も、家庭の都合で来られなくても問題ない。親のスケジュールに合わせて来てくださいというスタンスです」

 親が極力関わらないスタイルは、「選手たちが自主的に動ける組織」につながる。そこも、野口さんの狙いです。「グラウンド整備も、大人がやった方が早いし効率がいいかもしれないけれど、親が先回りして準備をするとかが嫌。やれることは子どもたちでやり、それ以外はスタッフが補う形です」。自分たちがプレーする場所は自分たちで整備する。子どもの自立心を育む工夫が、そこにはあります。

大切な自主練習タイム「野球に熱くなってきたな」

「ASAI KIDS☆UNITED」代表兼監督の野口孝之介さん【写真:高橋幸司】

 自主性を伸ばす着想は、練習時間にも。週末は日が暮れるまで猛練習ということはなく、午前9時から午後3時半までが基本。そこから1時間ほど自主練習タイムをとるそうです。

「その1時間が結構大事で、質問に来る子もいれば、保護者の方と練習する子、友達と遊び始める子もいる。その様子を見ながら、成長度合いを確認しています」。数か月前は遊んでいた子が質問に来るようになると、「野球に熱くなってきたんだな」と嬉しくなるそうです。

 親が学力を上げたくて学習塾に通わせるように、アサイキッズでは技術指導でも期待に応えます。定期的に保護者とのミーティングを開き、資料を配って、チーム方針や各選手の現在地・改善点を伝えているそうです。そうした細やかさが、NPBジュニアや日本代表輩出につながっているのでしょう。

 全国的に少子化がますます進んでいく今後、「私たちのように地域の病院や企業が少年野球チームを持って、地域を活性化させる時代になってくるのではないでしょうか。地元にキャンパスのある大学の野球部などとタイアップして、一緒にチーム運営をしていくのもあっていい」と野口さん。球界の土台を成す学童野球がどうすれば盛り上がるか、解決の糸口になるアイデアはまだまだありそうです。

読んで理解したら、次は練習で試す

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■TURNING POINTの特徴を詳しく見る

◎ポッドキャスト番組「野球ママへの応援歌」は各種音声リスニングサービスでお聞きいただけます。「ASAI KIDS☆UNITED」野口孝之介さんのエピソード(計3回)はこちらから。

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