うちの子は「なぜ速く動けない」? 球速&走力に直結…四つん這いで刺激する“脳回路”

更新日:2026.11.02

文:First-Pitch編集部

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約20校の中高野球部をサポートするコーチが指摘する「伝達能力」の重要性

 球速を上げたい、足を速くしたい。しかし、グラウンドで「もっと速く動け」と声をかけても、子どもたちの体は思うように反応しない。そんなもどかしい姿に、歯痒い思いを抱く保護者や指導者は少なくない。約20校の中学・高校の野球部をサポートするトレーニングコーチの塩多雅矢さんは、この「体の遅さ」には明確な理由があると指摘する。

 筋力や体格の前に見落とされがちなのが、脳の伝達能力だ。塩多さんは「体を速く動かせることが有利に働く場面は、野球の中でたくさんあります。じゃあなんでそれができないの? という中の1つに、速く動くための脳の回路がうまく働いていない子が結構多いんです」と語る。頭では理解していても、神経の回路が開通していないために体がついてこないのだという。

 この回路を開き、本来のスピードを引き出すためには、腕と股関節からのアプローチが有効になる。たとえば、四つん這いの姿勢から、両手を交互に素早く上げて肩をタッチする動作を取り入れる。ここで重要なのは、限界のスピードを体に要求することだ。

「自分で自分を煽りながら『もっと動くはず、もっと動くはず』とやってみてもらえると、さらに頭の中にいい回路が出来上がっていくと思います」と塩多さん。走力に直結する股関節も同様だ。四つん這いの姿勢から膝を胸に素早く引き上げて戻す動作を、1回ごとに集中して限界のスピードで行う。足を速くするには、この股関節周りの動きのスピード感が不可欠になる。

 ただ漫然と回数をこなす練習から脱却し、自分自身に「速く動け」と言い聞かせる。その意識の繰り返しが未開通だった脳の回路を繋ぎ、子どもたちが本来持っているポテンシャルを解放する。脳と体の連携が高まれば、投球や走塁など、グラウンドでのパフォーマンスは劇的に変わっていくはずだ。

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