球速アップ&怪我防止に重要な「3つの習慣」 名門“左腕トリオ”が伝える上達のコツ

更新日:2026.06.12

文:橋本健吾 / Kengo Hashimoto

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社会人野球・ヤマハの3投手が伝授…幼少期から取り組むべきトレーニング

 昨年の社会人野球日本選手権で8大会ぶり2度目の優勝を果たしたヤマハは、今年も強力投手陣を武器に都市対抗優勝を目指している。エース・佐藤廉投手、今春のWBCでブラジル代表として活躍した沢山優介投手、最速156キロを誇る高卒ルーキー・芹澤大地投手の“左腕トリオ”が、幼少期から取り組むべきトレーニングや投球のコツを教えてくれた。

 投球フォームの土台作りや怪我防止には、体の使い方が鍵を握るという。佐藤は「一番はキャッチボール。その中で遠投まで取り入れること」と口にする。最も意識しているポイントは「リリースの感覚」。キャッチボールは準備運動ではなく、実戦を意識しながらアバウトでもいいので強くリリースすることを大切にしている。

 ブルペン投球では「全力で腕を振る日」と「8割の力でコースに投げ込む日」に分け、不調時でも試合を作る安定感を養っている。「全ての球種が絶好調なことは年間で数試合。それ以外の時にどうやって抑えるか、試合を作るかがエースに求められることだと思う。その安定感を出すためにはいい練習方法だと思います」。エースや先発投手は好不調の波を抑え、試合を作ることが求められる。

 今年のWBCで一気に評価を上げた沢山は「幼少期から癖を付けておいたほうがいい。絶対に大人になってからの方が大変なので。ストレッチは何十分もやれとは言わないので、少しの時間でいいので体を伸ばすというのを習慣化してほしいと思います」と、ストレッチの習慣化を強く推奨する。

 柔軟性が備わることで体重移動がスムーズになり、安定した投球に繋がる。具体的な取り組みとして「股関節と胸郭の柔軟性、ブリッジ」を挙げる。股関節が柔らかければコントロールが安定し、胸郭の柔軟性は球速アップを生むという。

 昨年、ドラフト1位候補として注目を浴びた18歳の芹澤は、愛知県立高蔵寺高時代に腰を痛めた経験から体幹の重要性を痛感した。「体幹を鍛えることが、すごい重要だと社会人になって気づいた。投げる時に体幹はすごい使うので、小学校の時からやっておけばよかった」。現在は、うつ伏せの状態で前腕と肘、つま先を床につけ、体を一直線に保つ「プランク」や、自重で腸腰筋を鍛える「レッグレイズ」などの体幹トレーニングに力を注いでいる。

 アマチュアトップクラスの投手陣が大切にしているのは技術だけではなく、体を扱う能力を高めること。小・中学生のうちから体幹や下半身のエクササイズなどを徹底すれば、体が成長した時に、自然と正しい体の使い方ができるようになるはずだ。

【実際の動画】18歳にして最速156キロ… 無名校から社会人の強豪に進んだ左腕・芹澤大地の衝撃投球

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