熱中症リスクを高める「朝の危険行為」 真夏の少年野球を“守る”…家庭でできる対策

毎日の生活習慣から始める少年野球の「熱中症対策」
厳しい暑さが続く夏場の少年野球は、グラウンド上での水分補給だけでなく、家庭での日常的な体調管理が欠かせません。連日の練習や試合に励む子どもたちの健康をどのように守るべきか悩む保護者も多いのではないでしょうか。そこで家庭で実践してほしい熱中症対策について、First-Pitchのポッドキャスト番組「野球ママへの応援歌」の中から、紹介します。
幼少期のリトルリーグの経験などから、夏場の野球における水分補給の重要性を実体験として熟知する、内科医の大竹輝臣さんによると、熱中症予防において重要な役割を果たすのが、朝のコンディションチェックといいます。
そのひとつは、睡眠時間。前日に十分な睡眠が取れていたか、推奨睡眠時間は7時間以上(子どもは8〜9時間が理想)です。
そして起床直後に確認してほしいのが、尿の色です。大竹さんは「量が少ない、濃いというのは、脱水に関する重要な目安」といい、朝の段階で尿の色が濃い黄色や茶色に近い場合は、すでに体内の水分が不足しているサイン。「練習中もトイレに行くたびにセルフチェックを行うよう、保護者からお子さんに伝えてほしい」と大竹さんは説明します。
また、朝食をとらずに練習へ向かう行為は極めて危険です。エネルギーと水分の双方を補給しないまま活動すると、体調を崩す原因に。お子さんの食欲がない時は、固形物にこだわらず、ゼリー飲料やカロリーを含むドリンクを補給するだけでも効果があります。睡眠時間の確保とあわせた朝の習慣化を目指してほしい、と伝えます。
暑さに強い体づくりと帰宅後の適切な体調ケアを
また、急激に気温が上がる時期には、体を少しずつ暑さに慣らしていくように注意しましょう。お風呂も夏場はシャワーだけで済ませがちですが、湯船に浸かってしっかり温まる習慣をつくることが熱中症に強い体づくりにつながるといいます。
理想の体づくりとは、栄養バランスの良い食事(タンパク質・ビタミン・水分をバランス良く)、十分な睡眠(毎日7時間以上を継続すること。練習や試合の前日だけ多く寝ても意味がない)、適度な運動が基本です。
そして、大事なのは練習や試合から帰宅したあとも熱中症対策は続いているということ。帰宅直後の顔色やぐったり感の有無、食欲の回復具合を観察し、家庭での速やかな休息と適切な栄養ケアを徹底することが重要です。
熱中症対策は単なるその場の応急処置ではなく、事前の準備や観察、正しい判断の積み重ねによって成り立ちます。大竹さんは、こうメッセージを送ります。「熱中症対策は、子どもの夢を止めるものではなく、大好きな野球を安全に長く続けるための準備です。家族全員で正しい知識によって環境を整え、夏の野球を無理なく楽しんでくださいね」。
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