大引啓次氏が解説…強い送球を可能にするフットワーク
内野ゴロを捕って強いボールを送るにはどうしたらよいのか。スローイング力が上がれば、捕球にも余裕が生まれる。オリックス、日本ハム、ヤクルトの3球団で通算1288試合に出場し、守備の名手として知られた大引啓次氏は、強い送球を可能にするドリルを紹介。3つの注意点をあげている。
大引氏は、パートナーに前方からボールをコロコロ転がしてもらってスローイングにつなげるドリルを紹介。まずは転がって来たボールを捕りにいく勢いを、できるだけ殺さず捕球する。「勢いを極力利用してスローイングにつなげてください」と指摘する。
次に捕球地点を、軸足(右投げなら左足)が追い越す形でステップする。「捕りにいく勢いを生かすも殺すも、軸足が追い越すかどうかでまるっきり変わってきます」と解説。軸足が捕球地点を追い越さないと、スムーズにスローイングに移れないと説明した
もう1点は軸足を追い越すと同時に、両手を体の中心に持って来てから、グラブに入ったボールを送球する手に握り替える「割る」動作に移る。必ず体の中心で「割る」動作を入れることが大事と強調する。
勢いを殺さずに捕球、軸足が捕球地点を追い越すことで力強い送球が生まれる。このドリルでフットワークを習得すれば、ワンランク上の内野手になれそうだ。