“左打ち転向”で起こるエラー動作とは 大阪桐蔭元主将が指摘…「操作に苦戦する」部位

更新日:2026.05.07

文:間淳 / Jun Aida

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大阪桐蔭元主将・水本弦氏が解説…利き手で異なる左打ちの利点と課題

 同じ左打ちでも、利き手が違えば打撃で意識するポイントは変わってくる。大阪桐蔭高の元主将で、現在は小・中学生を対象とした野球塾を運営する水本弦さんは右投げ左打ち、左投げ左打ちの選手が陥りやすい“エラー動作”があると指摘する。右投げ左打ちの選手に多い課題に「左足の使い方」を挙げる。

 大阪桐蔭で2012年に甲子園春夏連覇を果たした水本さんは、両投げ左打ちの選手だった。打席は基本的に左に入っていたが、投げる方は高校2年生まで両投げだった。

 左投げ左打ちの選手は、自然と利き手となる左腕の力が強くなる。水本さんは「インパクトの強さは構えた時の後ろ側の腕が重要」と利点を挙げる。ただ、力を出しやすいだけに、バットを振った時に左腕が前に出すぎて、スイングが投球の軌道に入りにくくなるデメリットもあるという。

「左打ちの選手のスイングを見ると、右利きか左利きか分かります。左投げの選手は左腕の力が強く出すぎて、右肩を追い越すような形になってしまいがちです。そういう選手には、片手フォローの練習が効果的です。左腕の力の強さが、メリットにもデメリットにもなります」

 一方、右投げ左打ちの選手は、クセが少ないスイングになりやすいという。ただ、野球塾で小・中学生を指導していると、左足の使い方に課題を感じるケースが多い。

「右利きの選手が右打ちから左打ちに変えたばかりの時期は、軸足が回っていないと感じます。右投げの選手は大半が足も右利きです。左打ちにすると軸足が左足になるので、左足の操作に苦戦するのだと思います。軸足を速く回せず、スイングのスピードや強さに欠けてしまいます」

「最初は形にこだわらない」…数を振ることが第一歩

大阪桐蔭元主将の水本弦氏【写真:間淳】

 左打ちに転向した選手には、「まずは数を振ること」をアドバイスしている。理想的な体の使い方を説明しても、バットを振る力がなければ、体の動きを身に付けられないためだ。

 水本さんは「最初は形にこだわらず、自分が振りやすいようにスイングを繰り返してほしいです。頭で分かっていても、振る力がないと体で表現できません。それぞれの部位をイメージ通り動かせるようになるまで振り慣れる必要があります」と説明する。そして、「最初はバットにボールが当たらなくても、当てにいくスイングは避けた方が良いです。スイングが強くなりません」と続ける。

 打席の左右を変えて、すぐに結果を出せるほど打撃は簡単ではない。継続力や忍耐強さが不可欠となる。

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