投手に不可欠な“100の出力”をどう引き出す? 低学年から土台作る「4方向ハードル」

文:First-Pitch編集部

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長坂秀樹氏が推奨する出力向上トレーニング

 投手に必要な“一瞬の出力”を、低学年のうちから身につける方法はあるだろうか。自分の体を思い通りに動かす能力を高めるにはどうすればいいか。現役時代に150キロ超の直球を投げ、巨人・小笠原慎之介投手の中学時代を指導した野球塾代表の長坂秀樹さんは、楽しみながら実践できる「4方向ハードル跳び」を推奨している。

 投球では、一瞬で大きな力を発揮する能力が求められる。長坂さんは「ピッチャーは一瞬の動作×100。1試合で100球投げるとすると、“ドン”という一瞬の力を100回出していきたいんです」と指摘する。一瞬の出力に対応するための、体を思い通りにコントロールすることが投球の安定に直結するという。

 その力を養うのが、4つのミニハードルを四角に並べて行うジャンプドリルだ。まずは真ん中から前、右、後ろ、左へ1回ずつ跳び、必ず真ん中に戻って着地する。次にパートナーがランダムに方向を指示し、その声の方向に跳んでいく。テンポよく次々と方向を指定されるため、指示を頭で覚えながらジャンプを繰り返すことがポイントとなる。

 着地の際は、次の行動に移りやすいボディーバランスを意識することが重要だ。パートナーから「後ろ、前」と指示された場合、後ろから真ん中に戻る際に、次に前に跳びやすい着地の形を作る必要がある。足の裏の感覚や膝、股関節の使い方を工夫して繰り返すことで、スムーズに切り返す体の動きが自然と身についていく。

 ただ跳ぶだけでなく、バランスを崩さないよう着地の姿勢を安定させることが注意点として挙げられる。まずは10回から始め、慣れたら片足でのジャンプに挑戦するとよい。テンポよく指定される方向に跳び続けることで、一瞬の力の発揮と判断力が養われ、投球だけでなく野手のゴロ捕球など、あらゆる野球の動作向上に繋がっていくはずだ。

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