なぜ肩肘に負担がかかる? 手投げを防いで球速アップ…ドッジボール使った“体幹投げ”

更新日:2026.09.30

文:First-Pitch編集部

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松本憲明氏が推奨…体幹を使って投げる感覚を養うドリル

 速い球を投げたいという思いは、マウンドに立つ多くのピッチャーが抱く普遍的な欲求だ。しかし、ただやみくもに強く投げようとすると、肩や肘の怪我に繋がってしまう。米国式野球アカデミー「Be an Elite.」の代表を務める松本憲明さんは、初期段階で正しいフォームを手に入れることの重要性を説く。小学生の早い段階から取り組んでおきたい“体幹で投げる”ドリルを紹介する。

 松本さんが、正しいフォームを体に染み込ませるために推奨しているのが「ドッジボール投げ」だ。まず、通常のドッジボールを用意し、なるべく握らずに手のひらの上に乗せるようにして持つ。投げる腕は手首、肘、肩が一直線に伸びるようにし、足は肩幅より少し広めに取って、通常の投球時と同じように横を向いて構える。

 この状態から、まずは一旦体重を後ろ足に乗せる。そこから、前に体重移動しながら、ネットなどに向かって「おへそと胸をきっちりと回して、ボールを投げます」と松本さん。重要なのは、下半身から生み出した力を上半身へ伝え、最後に手が出てくる感覚を養うこと。このドリルを反復することで、腕の振りに頼らない「体幹投げ」の土台を作ることができる。

 最も注意したいのが、体が回らずに腕の力だけで投げてしまう、いわゆる「手投げ」だ。ボールが軽いので腕だけでも投げられてしまうが、松本さんは「体幹で投げているときよりも肩、肘の負担が増えてしまう」と指摘する。手が先に体を追い越すような投げ方になり、ボールの勢いが弱まるだけでなく、コントロールも乱れやすくなるという。

「しっかりとおへそと胸を回してきて、最後に手が出る投げ方」をマスターできれば、怪我を防ぎながら球質を向上させることができる。一方で、回旋動作が不十分なままだと、逆に悪い投げ方が身についてしまう危険性もある。指導者や保護者が近くで確認をしながら、理想のフォームに近づけてほしい。

読んで理解したら、次は動画で習得する

 球速アップには、正しいフォームの理解だけでなく、実際の動きで反復して体に落とし込むことが不可欠です。記事で紹介したような練習法や考え方を、映像で確認しながら習得したい方は、First Pitchと連動している野球育成動画サービス「TURNING POINT」(ターニングポイント)をご活用ください。

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