ストライクが入らない投手は「手だけで調整」 手軽に“変更”→制球力高める「半足分」

更新日:2026.11.02

文:First-Pitch編集部

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高島誠氏が説く…手先でボールを操る難しさ

 どんなに速い球や鋭い変化球を投げられても、ストライクゾーンに投げ込めなければ試合は作れない。コントロールに苦しむ子どもに対し、リリース時の指先の感覚ばかりを意識させてはいないだろうか。オリックスやMLBのナショナルズでトレーナーを務め、数多くのプロ野球選手を指導してきた高島誠さんは、制球難の要因は「投げる手だけで調整してしまう」ことにあると指摘する。

「ボウリングは重たいボールを手先でコントロールできない。だから投げる位置を変えたり、角度ずらしたりする。手先で調整するのは難しい」。高島さんは独自の視点を示し、野球の投球動作も同様だと語る。指先の感覚だけで狙ったコースに投げ分けるのは、一朝一夕で身につくものではない。

 そこで、「手先でコントロールがつくというのであればいいですが、そうじゃない子は、逆の発想を持ったらどうでしょう?」と、高島さんが推奨するのが、投げる側の腕ではなく、グラブを持つ側の腕や下半身を使って投球コースを微調整する技術である。

 具体的な方法の1つが、踏み出し足の位置を変えること。インコースやアウトコースなど、投げたい方向に向かって踏み出す位置を半足分ほどずらす。この程度の小さな変化であれば、打者にコースを悟られることはない。また、投げる際にグラブを前に出すタイプの投手であれば、グラブ自体を投げたいコースに向けていくことで、自然と体の向きが補正される。グラブを抱えて投げるタイプなら、肩や肘を向けていくとよい。

 投球フォームを根本から改造するのはリスクがあるが、このアプローチであれば、マウンド上ですぐに試すことができる。手先の感覚という曖昧なものに頼るのをやめることが、安定した制球力を手に入れるための確かな一歩となるはずだ。

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