フルスイングできる打者は「勝手にめくれる」 同じ強振でも…手打ちとの“決定的な差”

更新日:2026.10.29

文:First-Pitch編集部

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福原芳之氏が解説…フルスイングを生み出す前足の特徴

 打球速度を最大化してヒットの確率を高めたい。それは多くの野球少年や指導者が抱く願いである。徳島県で屋内練習施設「J-PARK」を運営し、独自の打撃理論と「水バット」で注目を集める福原芳之さんは、プロから子どもまで幅広く指導している。福原さんは、真のフルスイングを手にしているバッターには“前足の使い方”に特徴があると語る。

 強いスイングに見えても、実は手打ちになっている選手は少なくない。その決定的な差異は、スイングした時の前足に表れる。手打ちのスイングでは、体が回旋した時に前足が地面からめくれない。前足でロックしてしまい、腰の回転が止まったまま振ることになる。これが、いわゆる「開くな」という状態である。

 体全体を使ったフルスイングをするためには、前足がめくれることが不可欠だ。無理にめくらせるのではなく、下半身がしっかり回転することで「勝手にめくれる」のが正しい動作となる。基礎的なティー打撃で綺麗なスイングを作った後は、あえてその綺麗にできたスイングを壊す作業に入る必要がある。それが、打球速度を上げ、ヒット量産に繋げるポイントだ。

「綺麗なスイングと良い結果が出るスイングは、どっちを求めた方がいいと思いますか」と福原さんは問いかける。体の開きを修正する段階の選手には、開かずに打つティー打撃も有効だ。しかし、綺麗に振れるようになった“その先”をしっかり作っていくことが、打席で良い結果を出すためには大切になってくる。

 見た目が綺麗なスイングに固執すると、100%の力が発揮できず、実戦でも結果を出すのは難しい。下半身を使った豪快なスイングを身につければ、自然と打球速度も上がり、多少打ち損じても強い打球で野手間を抜けるようになる。基礎が固まったら、次は壊すという作業を恐れずに取り組むことで、理想のスイングに近づくことができるはずだ。

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