並進運動が速くても「球速アップのロスに」 投球の“膝抜け”を防ぐ前足ヒンジジャンプ

更新日:2026.07.16

文:First-Pitch編集部

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松本憲明氏が解説…リリースを前にして球速を上げる着地足の使い方

 全力で投げても球速が上がらないと悩む投手はいるが、その原因は、踏み出した前足の安定性不足かもしれない。米国式野球アカデミー「Be an Elite」の松本憲明さんは、米国で学んだ技術で自身の球速を143キロから151キロへ向上させた実績を持つ。着地足の安定性を高めて球速アップに直結する「ヒンジジャンプ」ドリルを紹介する。

 よくあるエラー動作は、足首、膝、股関節の角度が90度になるくらい着地足(右投手なら左足)が曲がりすぎること。これだと着地時に膝が前に出て、並進運動で溜め込んだ力が抜けてしまう。体幹を前に倒せないため、無理に前で放ろうとすると肘が抜ける。足を地面に突き刺すように高く保って体重移動を受け止めることで、骨盤が前傾し、リリースを前にできるという。

 そこで松本さんが推奨するのが、マーカーを使った「ヒンジジャンプ」だ。まず一足分の間隔を空けてマーカーを5、6個並べる。その隣に立ち、着地足で股関節を折りたたんだヒンジ状態を作る。この姿勢から、リリースポジションをキープしたまま隣のマーカーへ向かって片足でジャンプしていく。着地時にもしっかりヒンジ状態を維持することが重要になる。

 簡単そうに見えるが、体幹が着地足より前にある状態で体を支えるため、プロ選手でも上手くできない人がいるほど難しい。ピッチングでは前足に体重の約2倍の負荷がかかる。急ブレーキを踏んだ時、シートベルトによって上半身が前に倒れる動きをイメージすると良い。「前足が弱いと絶対に球速は上がらない」と松本さんは語る。

 このドリルの小さな歩幅のジャンプでバランスが崩れるようでは、実際の投球で球速を生み出すことはできないと言える。目安は両足それぞれ20回を3セット。お尻や股関節周りのインナーマッスルが鍛えられ、怪我防止にもつながる。小中学生のうちからこの感覚を身につけ、ボールに力を伝える時間を長くして球速アップを目指してほしい。

読んで理解したら、次は動画で習得する

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