小中学生の打撃を狂わす「弱い手首」 大阪桐蔭OB伝授…“ヘッドの遅れ”作る片手ドリル

更新日:2026.07.10

文:水本弦 / Gen Mizumoto

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大阪桐蔭元主将・水本弦氏が解説…バットを操る両手の使い方

 バット、グラブ、ボール――。野球は道具を上手く操れるかどうかが、結果を大きく左右する。特に、打撃はバットを操作できなければ、安打の確率は低くなり、飛距離も伸びない。大阪桐蔭の元主将で、現在は小・中学生を対象とした野球塾を運営する水本弦さんは、トップハンド(グリップを握った際に上に来る手、右打者なら右手、左打者なら左手)とボトムハンド(同じく下に来る手)それぞれに役割があると説く。野球塾では、バットの操作性を上げるドリルやトレーニングも取り入れている。

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 安打の確率を高める理想の軌道でスイングするには、バットをイメージ通り操作する必要があります。打者の利き手によって違いはありますが、ボトムハンドは「バットのヘッドが早く出すぎないようにコントロールする役割」と私は捉えています。それに対し、トップハンドは「バットにパワーを伝え、打球を押し込む」イメージです。

 私は左投げ左打ちです。左手で投球を捉える感覚でスイングします。一方、右投げ左打ちの選手に話を聞くと、「右手で捉えている感覚」と話す人が多いと感じます。同じ左打ちでも、利き手の違いでイメージは異なります。

 野球塾や野球イベントで小・中学生を指導していて感じるのは、左利きの左打者は左手の力が強すぎて、エラー動作となるケースが目立つことです。例えば、バットの軌道に沿って左手で押し込む動きは打球を遠くに飛ばす上で効果的ですが、腕相撲のように左腕や左肩をかぶせる動きになってしまうと確実性も飛距離も落ちてしまいます。

 打撃では、手首でヘッドの遅れをつくる動きが重要になります。ヘッドの遅れを維持できると、変化球に泳がされても安打やファウルにする確率を高められます。そのためには、手首の力が大切です。

 私が勧めているトレーニングの1つは、ボトムハンドだけでバットを持ち、踏み込む足(右打者の左足、左打者の右足)に体重をかけた状態で、バットを地面と平行に動かすメニューです。手首の力が弱い選手は、ヘッドの重さを支えきれずにバットが斜めになってしまいます。こうなると、変化球でタイミングを崩された時、ヘッドが落ちて手首が返った打撃になりやすくなります。このトレーニングを10回3セット程度取り入れると有効です。

 小・中学生の中には、技術練習を好み、トレーニングを嫌がる選手が少なくありません。トレーニングやドリルは反復練習なので、地味で効果が見えにくい面があります。しかし、筋力が不足していると、身に付けられるスキルやテクニックは限られてしまいます。打撃で言えば、手首の強さがなければ、バットに力が伝わりません。打撃で結果を出したい選手は、正しい体の使い方を練習すると同時に、トレーニングも大切にしてほしいと思います。

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【実際の動画】安定したスイング軌道に不可欠な“手首の強さ” 大阪桐蔭元主将の「ボトム&トップハンドドリル」

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