「レベルスイング=地面と平行」は“誤り” 米国流コーチ解説…縦振りの本質を学ぶ棒ドリル

更新日:2026.07.02

文:First-Pitch編集部

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レベルスイング習得に効果大…胸の縦回転を覚えるドリル

 打撃の基本とされるレベルスイング。投球を「点」ではなく「線」で捉えられるためミート率が上がり、強い打球を飛ばすことが可能になるが、地面と平行に振るわけではない。米国でコーチングを学び、現在は野球スキルコーチとして活躍する菊池タクトさんが“真のレベルスイング”習得法を紹介している。鍵は胸の動かし方にある。

 菊池さん推奨のドリルはまず、ティースタンドを用意。手のひらを上に向けて両腕を前に出し、バットと同じくらいの長さの棒を両肘の上に置く。両腕を交差させ、肩の高さで抱えるようにして持つ。棒の真ん中ではなく、バットの芯側(右打者なら右側)が長くなるようにする。

 次に上体を前傾させてやや捕手側に捻り、お尻を後方に引いてティースタンドに対して打撃姿勢を取る。そして胸を投手方向に回転させ、棒の先をティースタンドの上部に当てるようにする。

 両肩のラインと棒が常に平行を保つように胸を動かす。前傾しているため、胸を縦に回転させるイメージだ。捕手側の肩が下がる形になる。「これがレベルスイングです。上半身(胸)は縦に動きます」。胸を縦に動かすことでスイング軌道はインサイドアウトになる。「体の近くからバットを出すための、重要な上半身の動きになります」と菊池さんは強調する。

 このドリルを行う際、ティースタンドの外角側で、練習パートナーに長い棒を持ってもらうと、より効果的だ。長い棒に触れないように振ることで、インサイドアウトの意識が一層高まる。良くない例は前傾姿勢を作らずに行うこと。膝がホームベース側に出てお尻が下がり、捕手側の肩が下がらない。棒の先が体の近くを通らず遠回りし、フォロースルーの位置も低くなる。

 また、フライを打とうとして捕手側の肩を意図的に下げる動きもNGだ。「後ろ(捕手側)の肩は、前傾姿勢を取って胸を回転させることで傾きができます。下げる意識が強いと、(胸の)捻りや回転が入る前に下がってしまいます。下げるのではなく、自然に下がるのです」と強調する。

 このドリルを10回程度行ったら実際にバットを握って取り組み、動きを体に染みこませたい。真のレベルスイングを習得すれば、打率は飛躍的に上がっていくはず。日々のメニューに加えたいドリルだ。

読んで理解したら、次は動画で習得する

 打撃フォームの改善は、頭で理解するだけでなく、実際の動きを映像で確認しながら体に落とし込むことで初めて結果につながります。記事で紹介したような練習法や考え方を、映像で確認しながら習得したい方は、First Pitchと連動している野球育成動画サービス「TURNING POINT」(ターニングポイント)をご活用ください。

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