前の爪先を投手方向に向け、かかとを上げる“ガニマタ打法”
打撃のスイングスピード、飛距離を上げるためには腰の回転が必要になる。大阪桐蔭で主将を務め、現在は「ミノルマン」の愛称で野球上達法の動画を配信している廣畑実さんは“ガニマタ打法”による修正を推奨している。
打撃の重要となるポイントの一つに腰の回転がある。捕手側の股関節がスムーズに回ることで、打球に力が伝わり飛距離も伸びる。では、どのような練習法でスムーズな腰の回転を得ることができるのか。
まず、右打者なら左足の爪先を投手方向に向け、かかとを上げる。中日、横浜などでプレーし、通算1102安打を放った種田仁さんの構えがまさにそれで、ガニマタ打法と呼ばれた。
廣畑さんはそのイメージで構えることを推奨。そして、スイングの際にかかとを降ろすと同時に強く踏み込みながら振っていく。腰の回転が変わってくるという。感覚を掴んだところで足を戻し、同じ感覚でスイングしていく。
現代野球は投手が160キロを投げる時代に入った。高校野球では2024年から低反発バットに移行する。廣畑さんは打者が不利になることを見据え、指導を続けている。打撃で最も困難なのが「遠くに飛ばすこと」とし、「一番難しい柵越えの打球を目指してほしい」と、子どもたちの成長を願い指導している。