スマホ普及で減った何気ない“遊び” 元プロが指摘…令和の子どもへ送る野球上達の近道

文:橋本健吾 / Kengo Hashimoto

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 野球が上達するために小中学生に必要なトレーニングとは? 現在、福岡市内の「前田ベースボールアカデミー」で少年少女を指導する元オリックスの左腕・前田祐二さんは「細かい技術を覚えるより、まずは“遊び”を大切にしてほしい」と、アドバイスを送る。

 前田さんは2009年ドラフト会議でオリックスから4位指名を受け入団。先発、中継ぎで通算61試合に登板し7勝7敗、4ホールド、防御率2.98の成績を残し、2015年に現役引退した。その後は「将来の野球界を担う子どもたちに色々な選択肢を与えたい」との思いから指導者を志し、これまでに多くの子どもたちの“悩み”を解決している。

 専門的な技術はもちろん必要だが「子どもの時期だからこそやっておきたいことはたくさんある」と口にする。指導を行う中で、特に目につくのがアンバランスな立ち姿だという。今の子供たちは昔に比べ、バランスを取るのが苦手で「立っていても爪先や、かかとに体重がかかり、ずっと緊張している形になっている」と問題点を挙げる。

 今は公園の数も少なくなり、スマホや携帯ゲームの普及もあり外で遊ぶ機会は減少。だからこそ「遊びを大切にしていほしい」と力説する。

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