中学以降に「体が歪んで怪我も」 “空間認識能力”が「野球成長の近道」と断言する理由

公開日:2025.03.31

文:橋本健吾 / Kengo Hashimoto

XFacebookLineHatena

オリックス・森の専属トレーナー、久米健夫氏が推奨する「ローリングドリル」

 ボールを扱うスポーツでは空間認識能力が大切と言われている。野球では「投げる」「打つ」「捕る」と全ての動きで必要だ。オリックス・森友哉捕手の専属トレーナーで、身体機能向上アカデミー「夢道場」の代表を務める久米健夫氏は「とにかく成長期に身体機能を高めてほしい」と、幼少期からのトレーニングを勧めている。【記事下に動画あり】

 野球のパフォーマンスを向上させるために空間認識能力は、動きの精度や反応の速さに直結する重要な体力要素だ。バットにボールが当たらない、フライやゴロが捕れない、などの悩みは、技術的な要素だけでなく体力要素に目を向け、空間認識能力を身に付けることが技術的な部分に直結していく。

 トレーナーとして子どもからプロ野球選手まで幅広くサポートしている久米氏は、「13歳以降の第二次成長期以降は、体が硬くなりやすく歪んだ状態で、体のバランスを崩して怪我をしている選手が非常に多い。バランスのいい体を作ることで、野球のプレーの中でも成功する確率は格段と上がり障害予防にも繋がる」と語る。

 そこで、空間認識能力を高める方法の1つして推奨しているのが「ローリングドリル」だ。前転、開脚前転、側転、肩抜き前転と“回転系”の動きを行うことで、耳の奥の三半規管を刺激し、バランス能力の向上や、柔軟性の改善などの効果が得られるという。

様々な“回転”で能力が高まると語る久米健夫氏【写真:編集部】

「今、この空間をどう捉えるか。自分がどこにいて、何をどう動かせば最適かを判断していく。イメージができない選手や、イメージ通りに動けない選手は、体のバランスが崩れている可能性が高いです。空間認識能力などの身体機能の向上は、プロ野球選手も徹底的に行っており、実際に自主トレでも、こうしたトレーニングをした後に技術練習をしてもらっていました。日々習慣付けてやることが成長の近道になります」

 現在、大阪を拠点として指導活動する久米氏。現役のプロ野球選手はもちろんのこと、未来の野球界を担う少年、少女たちに向け身体機能の大切さを伝えていく。

【実際の動画】オリ森の専属トレーナーが「成長の近道」と断言 空間認識能力を高める“回転ドリル”

トップ選手を育成した指導者が参加…無料登録で指導・育成動画250本以上が見放題

 野球育成技術向上プログラム「TURNING POINT」(ターニングポイント)では、無料登録だけでも250本以上の指導・育成動画が見放題。First-Pitchと連動し、元プロ野球選手やトップ選手を育成した指導者、少年野球の現場を熟知する指導者が、最先端の理論などをもとにした確実に上達する独自の練習法・考え方を紹介しています。

■専門家70人以上が参戦「TURNING POINT」とは?

■TURNING POINTへの無料登録はこちら

https://id.creative2.co.jp/entry

トレンドワード