球速アップを阻む“無理な腕の高さ” ボール1個でチェック…「一番力が伝わる」理想の位置

更新日:2026.10.28

文:First-Pitch編集部

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プロトレーナー・高島誠氏が説く「一番力が伝わる位置」の探し方

 投手にとって重要な「腕の振りの位置」。球速や制球力を追い求めるあまり、無理に上から腕を振ろうとして肩や肘に痛みを抱えてしまう小・中学生もいる。オリックスやMLBナショナルズなどでトレーナーを務め、日米のトップレベルを知るプロトレーナーの高島誠さんは、“作られたフォーム”の危険性を指摘し、適切な腕の角度を探る方法を推奨している。

 指導者の「上から投げろ」という言葉に縛られ、自分に合わない腕の角度で投げている選手がいる。高島さんは「オーバースローの人も、結局は肩のライン上に腕があるんです。上体が傾いているだけなんですよね。それなのに、上から投げなきゃといって、腕の位置だけを変に変えちゃっている人がいます」と語る。

 無理に腕だけを上げようとすると、回転軸が狂い、肘が抜けるなど肩肘への負担が劇的に増大する。大切なのは、見た目の形ではなく、自分がボールに対して最も強い力を伝えられる「適正な腕の位置」を知ることだ。高島さんは、うつ伏せの状態で、ハンドボール程度の大きさの柔らかいボールを手の位置に置き、自らの体を持ち上げる独特のテストを用いて、選手が持つ本来の腕の角度を導き出していく。

 普段投げている腕の位置でボールを押し込んだ際、肩や肘に負担が来たり、お腹や背中がうまく持ち上がらなかったりする場合は、その角度が実は適切ではないサインとなる。「一番強くボールを押せる位置で、お腹と背中にパチッと力が入るのが自分にとって良い位置です」。その後は立って、同じように壁を使ってボールを押し込み、体幹部分に力が入りやすい角度を探ってみる。「極端に、めちゃくちゃ低いなと感じるけども、その角度が上手く使えるということもあります」と高島さんは説明する。

 この適正な位置を見つけることで、全身の力が無駄なくボールに伝わり、自然と球速や制球力は向上していく。自身の体に合わない不自然な腕の振りは、百害あって一利なしだ。見た目のオーバースロー信仰を捨て、自らの体が最も力を発揮できる「本物の腕の位置」を見つけることが、飛躍への確かな第一歩となる。

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