内野手の送球で「胸に投げろ」は正解? 中学強豪実践…併殺成功率を上げる“高さのルール”

更新日:2026.08.04

文:First-Pitch編集部

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取手リトルシニア・石崎学監督が解説…状況に応じて変えたい「送球の高さ」

 野球の守備において、味方への送球は胸を狙うのが基本だと指導されることが多い。しかし、状況によっては、必ずしもそれが正解とは限らない。中学硬式の強豪である取手リトルシニアの石崎学監督は、あえて「顔の高さに投げる」ことを推奨している。その独自の理論と状況に応じた送球の使い分けについて解説する。

「ダブルプレーを狙う時、うちは顔に投げろと言います」と石崎監督は語る。その理由は、“次の塁”でも確実にアウトを奪うためだ。捕球する側からすれば、低いボールは処理が難しく、次の動作への移行に時間を要してしまう。

 一方、顔の高さであれば捕球してから送球までの動作をスムーズに行いやすい。低いボールを投げてしまうリスクを回避し、次へのステップを踏みやすくするために、ゴロ捕球練習では緩いゴロを捕球し、顔を目掛けて投げる練習を取り入れている。

 一方で、フォースアウトのみを確実に狙う場面では「ベルトの高さ」を推奨する。バント処理や三遊間の深い位置からの送球など、受け手がベースに足をつけ、伸びて捕らなければならないようなクロスプレーの場合は、ベルトの高さが最も捕球しやすい。このように、次のプレーへの発展性があるか、その場で確実にアウトにするかによって狙う高さを明確に変えている。

 さらに、高低だけでなく左右への配慮も重要になる。二塁手が併殺を狙って一塁へ送球する際、捕球後は一塁側へ動きたいはずだ。「その人間が次にどっちへ投げたいのかという方向に、若干ボールを寄らしてあげたほうが親切」と石崎監督は強調し、遊撃手は、顔にめがけて投げる中でも若干、二塁手の左寄り(グラブを持つ手寄り)を狙うべきと指導する。受け手の動きを予測し、次への動作を助ける送球が身につけば、チームの守備力は格段に向上するはずだ。

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