
塩多雅矢氏が解説…肘の内側を守る“小指の筋肉”の重要性
野球選手にとって肘の怪我は常に付きまとう深刻な悩みだ。投球の負担を軽減し、怪我を防ぐためにはどうすればよいのだろうか。首都圏を中心に年間20校以上を指導し、動作改善指導に定評があるトレーニングコーチの塩多雅矢さんは、肘を守るための土台として指側の筋肉にフォーカスした「小指エクササイズ」を推奨している。
投球時に腕が後ろに倒れる瞬間、肘の内側には大きな負担がかかる。このとき肘の内側を守る筋肉が働くが、その機能の安定剤となっているのが小指の筋肉だ。小指の筋肉がストッパーとして働くことで肘の負担は軽減されるが、野球歴が長くなると、この筋肉が委縮して小さくなっている選手も多いという。
手首のトレーニングをしても、小指が働いていないと効果は発揮されづらい。まずは小指が機能しているかを確認する。手のひらを自分に向け、肘の真ん中から中指までが一直線に揃うようにセットする。手首を真っすぐにした状態で、親指と小指の先っぽを合わせて綺麗な丸を作るのがファーストステップだ。
丸を作った際、合わさり目が中指のところにきているか、小指から親指が一直線になっているかの確認が重要だ。消耗している選手は、そもそも小指と親指がくっつかなかったり、くっついても丸にならず、らっきょうのような形になったりする。うまく形を作れたら、次は手を思いっきり真横に広げるエクササイズを行う。手のひらを開くだけでも良いトレーニングになる。
手を広げる際、小指が前に入ってこないように注意し、真横の状態で広げることがポイントだ。まずは指がしっかり使えて手が開くかどうかを見ることが先決となる。「保護者、指導者の方も、身の回りにいる選手が大丈夫かどうか、定期的に見てもらえるといい」と塩多さん。定期的なチェックが肘を守る一歩になる。
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