小学生投手の課題「膝中心で投げる」 球速アップへ…股関節を“固める”ヒンジドリル

更新日:2026.10.23

文:First-Pitch編集部

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投球アカデミー専門家が推奨する球速アップへの身体づくり

 子どもの球速アップを願う保護者は多いが、特に低学年の子にとっては、正しい身体の使い方の習得は容易ではない。投球動作で力を発揮するには、股関節で踏ん張る力や体幹を安定させることが不可欠だ。そこで、医療国家資格を持ち、投球専門スクール「Pitching Performance Academy」代表を務める伊藤聡希さんが、家庭でできる、ヒンジ(股関節の折り畳み)体勢を習得するドリルを紹介する。

 小学生の投手に多い課題が、体重移動の際に膝を曲げ、膝中心で投げようとしてしまうことだ。伊藤さんは、投球時に力を発揮するには、くの字(ヒンジ)になった際、股関節周りやお尻の筋肉が共収縮する、「テンションをかけた状態」を作ることが重要だと語る。股関節周りを「瞬間的に固める能力」が、球速アップへの近道となる。

 この体勢を身に付けるため、伊藤さんが推奨するのが水の入ったペットボトルを使ったドリルだ。まずは両手でペットボトルを持ち、壁際に立ってくの字の体勢を作り、壁にお尻をつける。右投げなら、左足を右足より少し前に置いて爪先立ちにする。壁を使うことで、低学年の子どもでも正しいヒンジの形を理解しやすくなる。

 体勢ができたら、パートナーが前に座って差し出す手に向かって、素早くリアクションしてペットボトルを突き出す。出したらすぐに元の姿勢に戻す。上下左右色々な方向にリアクションをしても、くの字の姿勢や目線がブレないように意識する。1〜2リットルのペットボトルで水の量を調整し、10回程度を目安に行う。

 注意点は、しっかりと「お尻が張った状態」をキープすること。また、右投げであれば軸足(右足)に7〜8、左足に2〜3の割合で体重をかける。目線がブレてしまうと効果が半減するため注意が必要だ。このドリルで股関節を使う感覚を掴めば、力強い投球へとつながっていくはずだ。

読んで理解したら、次は練習で試す

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