キャッチボールは“狙い”で「1年後に大きな差」 父と磨いたグラブ…守り続けた上達のコツ

文:吉田三鈴 / Misuzu Yoshida

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“ハマの番長”三浦大輔さん…グラブへのこだわりは小学生時代から

 大手スポーツメーカー・ミズノが主催する、親子で野球を楽しめる体験型イベント「ディアルーキー」が、今月4日、東京・千代田区の「MIZUNO TOKYO」で開催された。元横浜・DeNAで投手・監督として活躍した“ハマの番長”三浦大輔さんをゲストに迎え、親子でジュニア用グラブを製作するほか、グラブを使って三浦さんとキャッチボールするなど、野球の“つくる楽しさ”を体感できるプログラムを用意。参加した親子60組には、本イベントを通して三浦さんから“上達の極意”も届けられた。

 NPB通算172勝をマークした現役時代、2004年から引退した2016年まで、小学生以下の子どもたちに、ホームゲームで毎試合グラブのプレゼント企画を実施していた三浦さん。その数は約4500個に上り、現在もそのプロジェクトは山崎康晃投手に継承されている。

 それだけグラブに愛着を持つ三浦さんだけに、イベント中は各家庭のテーブルを1つ1つ丁寧に回り、グラブ作りに奮闘する親子との会話を楽しむ様子が見られた。

「子どもたちと一緒にグラブに紐を通したり、緩めたり締めたりするのが懐かしかったですね。現役時代もよく自分でやっていました。紐の結び方も、解けにくくするにはどうしたらいいか、紐の表側が見えるようにカッコよく結ぶにはどうすればいいか、研究していましたから。自分はこうしていたという話をお伝えしながら、一緒に楽しくできました」

グラブ作りをする親子とコミュニケーションをとる三浦さん【写真:吉田三鈴】

 スタイリッシュな三浦さんらしく、野球用具には見た目にもこだわった。自身がグラブを大事にするようになったきっかけは、父親の存在が大きかったと語る。

「野球に関しては厳しい親だったので、『道具を大事に』とよく言われました。そして『グラブはしっかり手入れすれば、自分の手のように使えるから』と。グラブオイルは、甘い匂いがするドロースを使っていましたが、あの匂いを嗅ぐとやっぱり小学校の記憶が蘇ってくるんですよね。父親とよく一緒にグラブを磨いていた思い出があります」

適当な50球より、狙った50球…1年後に生まれる大きな差

完成したグラブを使って早速キャッチボール【写真:吉田三鈴】

 グラブの手入れは野球の上達にも直結する。手入れを疎かにしがちな子どもに、どう習慣づけさせるか悩む保護者に、三浦さんは、「クリームを塗ることで、革のしなやかさが変わったり、塗り方によって微妙に色が変わったりする。同じグラブの型でも雰囲気が変わってくるので、それが楽しいと思えるようになることが重要」とアドバイスを送る。

「(変化が)楽しいと思えるようになれば、どんどん手入れをするし、手入れすればするほど手に馴染む。グラブが自分の手のようになるとしっかり捕球できますし、ファインプレーが生まれる可能性も高くなる。手入れって、野球の楽しみ方の1つでもあるんですよね。ぜひそれを、ご家庭でお子さんに教えてあげてほしいですね」

 道具への愛着と正しい手入れが上達の土台となる一方で、抜群の制球力を武器にした三浦さんは、子どもたちとのキャッチボールの際に、「日々の練習への向き合い方」についても金言を送った。

「キャッチボールで大事なのは、しっかり、自分が狙ったところへ投げることです。狙って投げた50球と、適当に投げた50球とでは、1年経ったらすごく差が出ます。『今ちょっと右に行ったから次は左に投げよう。高めに行ったから、もう少し低く投げよう』というように。狙って投げなければ、その次の球をどこに投げるのかわからない。その差が、1年、2年経つと大きく変わってきます。上手くなりたかったら、しっかり狙って投げてください」

「思いが詰まった道具で野球を楽しんで」と参加者にメッセージを送った【写真:ミズノ提供】

 イベントに参加した親子に話を聞くと、「グラブ作りは難しかったけど、三浦さんが触ってくれたので大事にしたい」「三浦さんの手が分厚くてびっくりした」「宝物になった!」と大興奮の感想が寄せられた。

 最後に三浦さんはこう締めくくった。

「道具を大事にすることは、それだけ野球も上達できることにつながると思っています。親に買ってもらったり、今回の企画のように親子で一緒に作ったり、手入れをしたり……。いろんな思いが詰まった道具で、純粋に野球をもっと楽しんでもらいたいですね」

【実際の様子】親子と一緒にグラブ作り&バット削りの職人技も… 三浦大輔さんが伝える「キャッチボールのコツ」

読んで理解したら、次は動画で習得する

 キャッチボールは野球の基本でありながら、正しい投げ方・捕り方を身につけるには、実際の動きを映像で確認しながら反復することが上達への近道です。記事で紹介したような練習法や考え方を、映像で確認しながら習得したい方は、First Pitchが連動している野球育成動画サービス「TURNING POINT」(ターニングポイント)をご活用ください。

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