NPBジュニアで球速より大事な評価基準 元G守護神がブルペンで“あえて出した指示”

文:First-Pitch編集部

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巨人ジュニアで監督を務めた西村健太朗氏が明かすセレクションの評価ポイント

 プロ野球の舞台を夢見る子どもたちにとって、NPBジュニアのセレクションは大きな目標の1つだろう。しかし、どのような能力が評価されるのか悩む選手や保護者は少なくない。プロのマウンドで14年間投げ続け、最多セーブを1度獲得。2020年から昨年まで巨人ジュニアの監督を務めた西村健太朗氏が、選考で求めた能力を明かしている。

 投手に欠かせないのがクイックモーションだ。少年野球ではセットポジションでの投球に慣れておらず、自分の投げやすいワインドアップばかりになる傾向がある。しかし、いくら捕手の肩が強くても、投手がクイックできなければ容易に盗塁を許してしまう。球速よりも、実戦で走者を背負った場面を想定した動きができるかが重要になる。

 西村氏は投球練習の際、あえて「クイックして」と指示を出したという。また、球の質については、前年のジュニア選手に頼んで捕手として受けさせ、「初速じゃなくてベース板通過の時の球の感じどう?」と意見を求める。手元での球の強さなど、指導者の目線だけでは分からない“生きたボール”の感覚を評価基準の1つとして組み込んでいる。

 捕手に対しては、どんな球が来ても確実に捕球できる技術を優先して選出していたという。ワンバウンドの投球に対し、手だけで捕りにいくのではなく、しっかりと体を正面に入れて止めにいく姿勢が求められる。また、実戦形式やシートノックでは、内野ゴロの際に投手がしっかりと一塁のカバーへ走れているかという点も厳しくチェックした。

 野手においても同様に、ベースカバーやバックアップの動きが不可欠だ。打球を見て足を止めてしまうと、ボールが抜けた時に一気に長打となってしまう。自分のところにボールが飛んでこなくても、先の展開を予測して動くチームプレーが求められる。球速や打力といった目立つ結果だけでなく、隙のない基本動作を徹底することが合格への近道となるはずだ。

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