田中将大は「捕手出身なのが強み」 打者の様子から見えてくる“打ち取るヒント”

公開日:2022.12.10

更新日:2023.09.06

文:間淳 / Jun Aida

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楽天・田中将大は少年野球で捕手、巨人・坂本勇人とバッテリー

 いい投手の条件は、剛速球や切れのある変化球だけではない。楽天・田中将大投手は「捕手出身なのが自分の強み」と、打者の観察も大事にしている。少年野球や中学野球でも、打席での反応や素振りに注意すると、打者を打ち取るヒントが見えてくる。

 田中将は4日、中学3年生の投手を対象にした野球教室「マー君ラボ supportedミズノ」を開いた。事前に選考した6人の投手から受けた相談や質問の中には「マウンドでは打者のどんなところを見ているか」「嫌なタイプの打者はいるか」という内容があった。

 少年野球チームでプレーしていた頃、巨人の坂本勇人内野手とバッテリーを組んでいたことで知られている田中将は当時、捕手として坂本の投球を受けていた。自身の原点が捕手にあるため「投手になってからも打者を観察しています」と語る。

 何度も同じ打者と対戦するプロとは違う少年野球や中学野球でも、観察力は投手の武器になるという。投球への反応で、打者の狙い球や苦手なコースなどが見えてくる。試合前や打席に入る前の素振りでは、いいイメージをつくるために得意なコースをスイングする打者が多いため、バッテリーのヒントになるケースもあるという。

嫌なタイプは「自分のスイングをする打者」 そのワケは?

 一方、嫌なタイプの打者には「自分のスイングをする打者」を挙げた。バットに当てにくるタイプには怖さを感じず、たとえ空振りしても強いスイングができる打者に警戒感が強くなる。

「投手はどうやって相手を打ち取るかを考えますが、自分のスイングをする打者に対しては『ミスしてしまったら』という考えが出てきます。その時点で、投手にはネガティブな感情が生まれているわけです」

 田中将が日米で成功を収めているのは、150キロを超える直球、スプリットやスライダーといった変化球、制球力の高さなど様々な要素がある。ただ、第一線で長い間活躍するには、打者との駆け引きや観察力も要因。その原点は少年野球時代の捕手にある。

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