打球速度が上がらない原因は“回転不足” 手打ち&ドアスイングを予防する「バット抱え」

更新日:2026.06.16

文:First-Pitch編集部

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菊池タクトさん推奨…強い打球生む「バット抱えヒッティング」

 打球速度を上げるには、下半身主導のスイングを習得する必要がある。小学生に多い上半身主導の“手打ち”を防止し、強い打球を飛ばすにはどんなドリルが効果的だろうか。米国でコーチングを学び、現在はソフトバンクでプロ選手を指導するなど野球スキルコーチとして活躍する菊池タクトさんは「バット抱えヒッティング」を推奨している。

 強く振ろうとした場合、バットを握る腕に意識が向きがちだ。しかし、「腕で対応しようとするとスイング軌道が崩れ、ミートの確率が下がります。下半身を使ってスイングスピードを高めることで速い球に対応でき、飛距離は伸びます」と菊池さんは説明する。特に重要なのが、軸足を投手方向に回転させる動きだという。

 菊池さん推奨のドリルは、“置きティー”で行う。バットの持ち方に特徴があり、選手はまず手のひらを上に向けて両腕を前に軽く伸ばす。次に両肘の上にバットを置く。右打者ならバットの先端を右腕側に置き、肘を曲げて手のひらでバットを上から押さえる。バットを抱えるような形だ。

 この姿勢で打撃姿勢を取り、軸足のつま先と膝を投手方向に回す。胸も連動させて回し、ティースタンドに置かれたボールをバットの芯で捉える。投手方向にライナー性の打球を飛ばすように意識して行う。んでいけばOK。軸足側の肩(右打者なら右肩)が上がって上体が被ると、ゴロになるので注意が必要だ。

 回転させた軸足は親指、人差し指、中指、薬指の4本の指で支える。母指球で支えると足が内側に傾き、回転不足になる。膝も胸も回り切らない状態でインパクトを迎えるので、気を付けたい。

 指導者や保護者は、軸足が回転してつま先と膝が投手方向を向いているかチェックする。「上半身主導の選手は、後ろ足(軸足)が回らず体が伸び上がる傾向があります。ボールとの距離感を測れず、ドアスイングになりやすいです」と菊池さんは指摘する。このドリルは、10回2セット行いたい。下半身主導のスイングが身に付き、強いライナーを飛ばせるようになるはずだ。

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