
軽いボール、重いボール…小学生に本物の打撃技術を身につけさせる工夫
高反発素材を使った一般用複合型バットの使用が、2025年から学童野球の公式戦で使用禁止となった中、重要なのは、バットの性能に頼らない“本物の打撃技術”を小学生に伝えていくことだ。学童野球の強豪チームでは、どのようなバッティング指導をしているのか。全国でも結果を残す指導者が語る練習法には、飛距離向上と確実性を両立させるヒントがある。
・高性能バットなしで、どう打撃技術を磨けばよいか。
・体が小さくても、飛距離と確実性を両立させる練習法は何か。
・恵まれない練習環境でも、スイング力や芯で捉える感覚を養う方法は。
全国大会常連の愛知「北名古屋ドリームス」では、新聞紙を丸めてビニールテープで巻いた「紙ボールティー」を導入している。スローガン「打って打って打ちまくれ!」の通り、野球を始めたての子でも安全に、失敗を恐れず積極的にバットを振る意識づけを促すのに有効だという。柔らかいため体に当たっても安全で、狭いスペースでも練習が可能。幼少期からこの練習を積むことで、バットを振ることへのプレッシャーがなくなり、自然に体が動くようになると岡秀信監督は語る。打力が高い子が打つと、紙ボールでもラインドライブで飛んでいくという。
今夏の学童全国大会で準優勝に輝いた京都「伊勢田ファイターズ」は、体が小さな選手が多くとも、確かなミート力で全国でも結果を残している。幸智之監督は、日々の練習から実戦を意識。通常の斜め横から投げるティーバッティングは、投げ手の技術が必要なため行わず、代わりに、柔らかなボールを正面から投げてセンター中心に強く打つ練習をしている。高性能バットは練習では使用せず、木製や低反発バット(通常の少年用金属バット)で「ごまかしの効かない」スイングを求めてきた。自分の打球に目を向け、本物の打球が打てない原因を追求することが重要だと語っている。
今夏の全国大会16強、東京「不動パイレーツ」は、住宅街に近い校庭という限られた練習環境で打力を強化してきた。田中和彦監督は、打撃の打ち方や構え方は指導しないが、打球の「質」にはこだわるという。ティー打撃では、軟式のJ号球より大きいM号球やソフトボールを使い、芯で捉える感覚を養う。さらに、重さ約450グラムの「サンドボール打ち」を導入。重く柔らかいサンドボールは、しっかりミートしても約20メートルしか飛ばないため、狭い場所でも効率的にスイング力を鍛えられる。ボールの軌道にバットを入れて押し込むように打つ必要があり、パワー強化にもつながっているという。
高性能バットに頼らない本物の打撃技術は、指導者の工夫された練習法から生まれる。強豪3監督の指導は、環境や体格に合わせた技術習得の重要性を示していると言えるだろう。
・安全なボールを使い、低学年時からバットを振る抵抗感をなくし、積極的に振る意識を育む。
・練習では木製や低反発バットを使い、ごまかしの効かないスイングを追求する。
・重いサンドボールを押し込む練習で、狭い場所でもパワーと芯で捉える感覚を養える。
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