プロ注目・報徳学園の4番打者が取り入れる「0から100」 長打を生む打席での意識

公開日:2023.01.29

文:橋本健吾 / Kengo Hashimoto

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高校通算26本塁打、近畿大会では3戦連発を放った報徳学園の4番・石野蓮授

 3月18日に開幕する第95回選抜高校野球大会では、昨秋の神宮大会を制した大阪桐蔭が優勝候補に挙がる。“打倒・大阪桐蔭”の一番手に挙げられるのは、6年ぶりに出場する報徳学園(兵庫)だろう。チームには3人のドラフト候補が在籍。今回は4番を務める石野蓮授(れんじゅ)外野手(2年)が、打席の中で意識するポイントを紹介する。

 身長180センチ、84キロの大型外野手。昨秋の近畿大会で3試合連続本塁打を放つなど、高校通算26本塁打を誇る長距離砲だ。打撃では「間」を作ることを意識。投手の始動に合わせ、左足を上げながら、ゆっくりと降ろし「長く投手の球を見ること」を心掛けている。近畿大会初戦の箕面学園(大阪)との一戦で、本塁打を打つコツを掴んだという。

 冬の練習では打撃に繋がるトレーニングを重点的に行ってきた。25メートルのトラックでシャトルランなどを行い瞬発力を高め「あまりボールを使えない時期だからこそ土台をしっかり作る。そこから、野球の動きに落とし込んで打撃力をアップさせる」と、目標を定めた。

 打撃で意識していることは、力感のないフォームだ。「0から100に近い状態でボールを捉えることを意識しています。バットが体に巻きつくようなスイングが理想」と、インパクトの瞬間に力を伝えることで正確性と飛距離に繋がるという。

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