取手リトルシニアが初優勝 巨人・原監督もビデオメッセージで金の卵を“勧誘”
中学硬式の日本一を決める第16回全日本中学野球選手権大会「ジャイアンツカップ」(大会会長・長嶋茂雄巨人終身名誉監督)は20日、取手リトルシニア(茨城)の初優勝で幕を閉じた。決勝戦の舞台となった東京ドームで開催された閉会式では、かつての巨人のエースが「ジャイアンツの選手のようにプレーすることを目指してほしい」と選手たちに期待を込めた。
閉会式では、現役時代に巨人でエースナンバーを背負い、監督も務めた大会副会長の堀内恒夫氏が登壇した。中学硬式の日本一を決める大会に出場した選手たちに向け「勝ち負けに関わらず、この大舞台での戦いは、必ず皆さんを選手として成長させると思います」とメッセージを送った。
決勝の舞台は閉会式と同じ東京ドームだった。取手リトルシニアと京葉ボーイズの一戦の前には巨人-阪神戦のデーゲームが行われていたことから、堀内氏は「先ほどこのグラウンドで大声援を受けていたジャイアンツの選手たちも、少年時代は皆さんのように練習に励んでいた」と話し、「皆さんの多くは高校でも野球を続けていくと思う。楽しいことばかりではなく、つらいこと、もしかしたら野球をやめてしまいたいと思う出来事が起こるかもしれない。その時は、東京ドームのグラウンドからの景色を思い出し、ジャイアンツの選手たちのように憧れの大舞台でプレーすることを目指していたはだければ、大変うれしいです」と続けた。
巨人の原辰徳監督もビデオメッセージで登場した。現在プロで活躍している選手の中には、ジャイアンツカップ経験者も多いため「まず、ジャイアンツに入ることを主眼に置いていただけたら」と冗談めかして語った。
ジャイアンツカップは中学硬式野球の最高峰とも言われている大会で、全国の少年硬式野球主要5リーグ(リトルシニア、ボーイズリーグ、ポニーリーグ、ヤングリーグ、フレッシュリーグ)のチームが参加した。取手リトルシニアは今回、全国1579チームの頂点に立った。