
「インターミディエット全日本リトルリーグ選手権」で、茨城リーグが初優勝
“急造チーム”を一つにまとめあげた。少年硬式野球「リトルリーグ」の11~13歳カテゴリーが頂点を争う「JA共済杯第14回インターミディエット全日本リトルリーグ野球選手権大会」は10日、茨城県の牛久運動公園野球場で決勝が行われ、茨城リーグ(東関東連盟第1代表)が埼玉武蔵リーグ(北関東連盟)を延長タイブレークの末に4-3で撃破。劇的なサヨナラ勝ちで初優勝を飾った。
両チームの投手陣が踏ん張り、ロースコアの展開。茨城は2度リードを許しながらも追いつき、2-2でタイブレーク(無死二塁から試合再開)に持ち込んだ。迎えた延長8回、1点を勝ち越されても諦めない。その裏、無死満塁と好機を広げ、西川遥摩内野手の右前打で同点。続く室山晴海投手の中犠飛でサヨナラ勝ちを収めた。
3度のビハインドをはね返し、ドラマチックな幕切れ。ナインの歓喜の輪を、小田部司監督は頼もしそうに見つめていた。「こちらが先にミスをして、相手に先に点数を与えて苦しい戦いでしたけど、ミスを続けずに最少失点でしのいでくれた。それが最後に逆転できた要因だと思います」。
0-0の5回に失策で先制点を献上。すぐに追いついたが、6回は先発・宮本英汰投手の暴投で勝ち越された。8回も不運な内野安打でリードを許したが、ズルズル崩れることなく、その後のピンチを脱出。最少失点で切り抜け続け、直後の反撃につなげた。
「このチームは発足して1か月ちょっと。正直、教えられることがほとんどなかった中で『誰か1人がミスしたり、誰か1人が打てなかったり、誰か1人が投げられなかったから負けたとなるような14人を集めたわけじゃない。ミスが出るのは当然で、その中でみんながカバーして日本一を目指せる選手を集めたんだ』という話をして、選手の目の色が変わった。『辛抱強くいこう』という言葉に耳を傾けてくれたのも大きかったのかなと感じています」
茨城リーグは2024年から大会に合わせて代表チームを結成。今年は小美玉ジャイアンツで指揮を執る小田部監督が県内の全8チームの全選手をチェックし、約1か月前に14人を選抜した。各チームからレベルの高い選手を選出することは単独チームと比べれば戦力的に向上する一方、普段は別チームでプレーしているために意思疎通を図るのが難しい。
小田部司監督「全員同じ方向を向いていないと日本一になれない」

小田部監督も「技術は1か月ではどうしようもない難しい部分がある。短期間でチームをまとめるのは非常に難しい」と振り返る。そこで意識させたのが、普段の心構えである。「全員同じ方向を向いていかないと絶対に日本一になれない」として「身だしなみを整える」「あいさつや返事をしっかりする」「足並みをそろえる」の3点を訴えかけたという。
「一定のレベルの選手たちですので、守備のミスが出た時は、誰が出てもミスしていたと諦めがつきます。なので、最初に集まった時に『心を一つにしよう』と話をしてスタートしました。そこに向けて、スタッフも、保護者も、茨城リーグとしても同じ方向を向いてくれたかなと感じています。そこが1か月しかない中で、素早く一つのチームになれた要因かなと思います」
取り組みが実を結び、3年連続3度目の出場で初の日本一を達成。準決勝では、昨年の決勝で敗れた2連覇中の千葉リーグ(東関東連盟第2代表)に3-0でリベンジを果たすなど、会心の戦いぶりだった。
日本代表として、次の舞台は6月に台湾で開催されるアジア太平洋中東選手権大会。そこまでも1か月しか時間がない中で「走塁のミスが目立っていたので、そこは出ないように徹底していきたい」と課題に取り組む。
もちろん、目標はアジアを制して8月の米国でのワールドシリーズに出場すること。「米国での大会に進めるように、できることは全力でやっていきたい。選手たちはこれから成長期に入っていく。ますます力強さや繊細さも成長できる。そこに期待しています」。アジアから世界へ。1か月で一つにまとまったチームには、まだまだ伸びしろがたっぷりありそうである。
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