コロナ禍で生じた“空白の2世代” 9年ぶり全国復帰…人気学童が「どん底」越えられた理由

文:片倉尚文 / Naofumi Katakura

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全日本学童軟式野球大会に9年ぶり出場決定…東京・江東区の「越中島ブレーブス」

“小学生の甲子園”と称される全国大会「高円宮賜杯 第45回全日本学童軟式野球大会 マクドナルド・トーナメント」は、8月11日から17日まで新潟県で開催される。今回、9年ぶりに全国切符を手にしたのが東京・江東区の「越中島ブレーブス」だ。コロナ禍の影響で部員が激減した苦難を乗り越えた。

 越中島ブレーブスは6月7日の東京都予選準決勝で文京区の「レッドサンズ」に勝利。2016年大会以来9年ぶり2度目の全国大会出場を決めた。同14日の決勝戦では「不動パイレーツ」に5-14で敗れたものの「これが全国レベル。選手にはいい経験になったはずです」と長島拓洋監督は先を見据えた。

 1986年に創立し、現在は小学1年から6年まで約50人が在籍する。約20年前にお茶当番を廃止するなど保護者の負担軽減にも早くから取り組み、人気のチームとなっていた。ところが、ここ数年は部員数が激減した。

 コロナ禍の影響で現在の中学1、2年生世代の部員数はゼロ。コロナ禍で選手が数人しか集まらず、試合ができないという理由でその数人も退部してしまう悪循環。「一時期は部員が20人を切っていました。どん底でした」と、チームの代表を務める権丈義宣氏は振り返る。

 一方で現6年生部員は9人。そのうち6人は幼稚園から一緒に野球をやってきた仲間だった。一昨年と昨年は下級生ながら6年生の大会に出場するなど経験値を高め、最上級生となった今年、好結果を残した。

 礎となったのは冬場の鍛錬。打撃強化に重点的に取り組み、「ロングティーなどバットを振り込みました。冬場の成果が現れたと思います」と権丈代表は語る。東京都予選では6試合で計41得点。活発な打線が快進撃の原動力となった。9年ぶり全国舞台でどんな戦いを見せるだろうか。

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