真夏の長期遠征での“成功条件” 中学生でもオートロック2人部屋…徹底した体調管理

文:内田勝治 / Katsuharu Uchida

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ジャイアンツカップ決勝前日に完全休養…「心まで休養させすぎたかな」

 春休みや夏休みなどの長期休暇で全国大会などに出場するため、遠征するチームは少なくない。大会規模が大きければ出場チームも増え、勝ち上がるごとに試合数も増える。宿泊日数も増えるため、長引くほどにコンディション作りも難しくなる。指導者や選手はどういった点に気をつけるべきだろうか。

 21日に終了した「第17回全日本中学野球選手権大会 ジャイアンツカップ」は台風7号の影響により1日順延となり、16日に始まった。14日の開会式に合わせて上京し、準優勝した静岡裾野シニアは15日に急遽、東京・江東区のチーム宿舎からほど近いポニーリーグ「江東ライオンズ」のグラウンドを確保した。

 佐藤裕徳監督は「江東ライオンズさんも練習していたんですけど、快く貸して頂いて本当に助かりました」。2時間ほど汗を流し、翌16日からの1回戦へ向けて心身ともに準備できたことが大きかったという。そこから4連戦を勝ち抜き、初めて決勝に進出した。

 20日は決勝前に充てられた休養日。再びグラウンドを確保して練習する選択肢もあったが、朝の散歩、体操をしただけで休養日とした。結果、翌21日に東京ドームで行われた世田谷西シニア(東京)との決勝では1-4で敗れた。

「(19日は)暑くて疲れていたので休養を優先させたのですが、心まで休養させすぎたかな」。猛暑の中で連戦をこなし、さらには慣れない長期のホテル生活。選手の疲労もピークに達していた中で完全休養を選択したが、少しでも体を動かしていれば、また別の結果になっていたかもしれない。

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