首位打者の“覚醒”呼んだ「目」のストレッチ 小学生からできる簡単トレーニング

公開日:2023.03.13

更新日:2024.04.16

文:First-Pitch編集部

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ビジョントレーナーの野口信吾氏は昨季首位打者の松本剛をサポート

 人間は8割以上の情報を目から得ているという。体は問題なくても、目の衰えが原因で現役を退くプロ野球選手もいる。それだけ、目はパフォーマンスを左右する。昨季首位打者のタイトルを獲得した日本ハム・松本剛外野手らをサポートするスポーツビジョントレーナーの野口信吾さん(以下シンゴさん)は、少年野球の子どもにも目の大切さを説き、すぐに取り入れられるトレーニング方法を紹介してくれた。

 子どもは6歳くらいまでに目の機能が大人と同じくらいになると言われている。ただ、子どもは自分の見え方を大人に正確に伝えるのが難しい。そこで、シンゴさんは「6歳頃までに眼科で目に問題がないか診察を受けた方が良いと思います」と勧める。

 少年野球の子どもたちが専門的なビジョントレーニングを取り入れるのは早いと感じるかもしれないが、遊び感覚で楽しみながら目の力を鍛えられる。例えばシンゴさんが提案するのは、ボールに書かれた数字を読み取る遊び。2人1組になって、1人は数字に好きな数字を書いて相手に投げる。ボールを受け取る人は数字を読み取りながらキャッチする。数字の大きさや桁数によって、難易度を変えられる。

 1人でできるメニューもある。目は真っ直ぐ前を向いたまま腕を横に伸ばして、ボールを真上に投げる。1点を凝視しながら、その周辺部分を見る「周辺視」が鍛えられる。慣れてきたらボールを2つに増やし、両手で同じようにボールを投げてキャッチする。

小学生から取り入れられる2つのメニューを解説

 小学生から取り入れられる基本的なビジョントレーニングもある。シンゴさんはメニューを2つ解説する。1つ目は、片手の親指を立てて、親指を目の高さまで持っていく。そして、親指からは目を離さずに首を左右にストレッチさせる。

 もう1つのメニューは、片手の親指を横に向けた状態で目の高さまで腕を上げ、親指を見ながら首を上下に動かす。どちらも、シンゴさんは「目と首のストレッチ」と呼び「腕が下がったり、体が上下左右に動かしたりしないように気を付けください」とポイントを挙げる。目の筋力を鍛えて、首を柔らかくする効果があるという。

 野球において目が果たす役割は大きい。シンゴさんは「トレーニングは地味な内容が多いですが、継続すると確実に変化が表れます。野球は目が上手く使えないと成立しないスポーツです」と話す。少年野球でもビジョントレーニングでパフォーマンスアップが期待できることに加えて、早くから目の重要性を知っておくことが先のステージに生きてくる。

【実際の動画】首位打者も実践した簡単トレーニング 小学生からできる「目」のストレッチ

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