失敗しても意図のある練習に上達や成長のきっかけ
逆方向に打つというテーマを掲げた練習では、どんなに強烈な打球を飛ばしても、引っ張っていたら練習の成果にはならない。一方、空振りや凡打であっても、逆方向へ打球を飛ばす意図が見えれば、塩多さんは「今のでOK」と声をかける。
大事なのは選手に結果だけを意識させず、失敗しても構わないと感じさせる環境づくり。まずは、練習の狙いを選手たちに丁寧に説明し、自ら見本を見せる。そして、選手が失敗したら一度プレーを止めて、「今のが、この練習の意図」と共有する。
「言葉だけでは伝わりきらない部分があります。選手が失敗した時に『今の動きが言いたかったことなんだよ』と説明を結び付けて指導しています。失敗してOKな設定をすることが重要だと考えています」
選手たちは失敗を恐れると、自分ができるプレーの中で無難に結果を出そうとする。しかし、それではプレーの幅は広がらず、引き出しは増えない。練習は失敗から学び、成長する場だと認識させるのだ。塩多さんは「結果的に上手くいったとしても、練習の意図と違えば良しとしません。指導者側が結果に流されれば、選手はチャレンジしなくなってしまいます」と説明する。
失敗しなければ気付けないことは多い。失敗やチャレンジを重ねた数だけ、上手くなるチャンスがある。




