安打の確率上げる“トップの位置”の決め方は? 全国初出場チーム実践、面で捉えるバット軌道

文:間淳 / Jun Aida

XFacebookLineHatena

創部51年目で全国初出場…清水リトルモンキーズ・杉山雄介監督の打撃論

 選手の努力を結果につなげたい思いがある。8月11日に開幕する「高円宮賜杯 全日本学童軟式野球大会 マクドナルド・トーナメント」に初出場する静岡市の少年野球チーム「清水リトルモンキーズ」の杉山雄介監督は、打撃指導で構え方とタイミングの取り方に重点を置いている。

 清水リトルモンキーズはチーム発足51年目で、初めての全国大会出場を決めた。チームを指揮して12年目となる杉山監督は静岡高、中大、静岡ガスとアマチュア野球界の王道を歩み、その知識や経験を選手に還元している。

 安打の確率を上げるため、打撃で重視するのは構え方とタイミングの取り方だ。構え方では太ももの内側に力を入れて、地面に垂直に立つ。そして、耳の高さにトップを定めて、バットを「頭の後ろから」振る意識を持つ。

「耳の高さでトップの位置を決められれば、トップに至るまでの動きはどんな形でも構いません。バットは頭の後ろから振ることによって、投球の軌道に長くバットを入れられます。点ではなく、面で捉える軌道になるのでミート率がアップします」

 どんなに理想的な形でスイングできても、タイミングが合わなければ好結果を残せない。杉山監督がタイミングでポイントに挙げるのは「動き出し」。相手が右投手であれば、左足を下ろすのに合わせて、打者は始動する。「投手はクイックで投げたり、足をゆっくり上げたりタイプは様々です。ただ、足を下ろしてからの動きは大体同じ。そのタイミングに合わせると自分の間(ま)でスイングできます」と話す。

情報が溢れる時代…選手に合った助言も指導者の役割

構え方とタイミングの取り方を重要視しナインに指導する【写真:間淳】

 プロの選手を見ても、打撃フォームは個々に特徴が表れる。だが、好打者には共通点があり、安打の確率を高める基本がある。最近はYouTubeやInstagramなどで情報が溢れ、打ち方を解説する動画も多い。安易に結果を求める選手は情報に振り回されがちで、正しい方向性に導くことも指導者の役割となっている。

 杉山監督も選手の動きを見れば、SNSなどの情報を参考にしたとすぐに気付く。その際、決して全てを否定しない。それぞれの選手に合っているのか、今必要なのかを見極めてアドバイスするという。

「何かを試したり、真似したりすること自体は選手の好奇心や向上心なので大切にしています。ただ、例えば大谷翔平選手(ドジャース)の打ち方を体が出来上がっていない小学生が参考にしても、逆効果な部分があります。情報に流されて打ち方を頻繁に変えたがる選手もいます。そういう時は『まずは打撃の土台をつくろう』『今は、その打ち方をする時期ではない』と伝えます」

 基本的な動きが身に付いていない打者が安打を量産するのは難しい。小学生は将来に向けて基本を覚える時期でもある。

【実際の動画】ボールを“面で捉える”姿勢と構えとは? 全国初出場、清水リトルモンキーズの打撃指導

少年野球の現場を熟知するコーチが参加…無料登録で指導・育成動画250本以上が見放題

 野球育成技術向上プログラム「TURNING POINT」(ターニングポイント)では、無料登録だけでも250本以上の指導・育成動画が見放題。First-Pitchと連動し、小・中学生の育成年代を熟知する指導者や、元プロ野球選手、トップ選手を育成した指導者が、最先端の理論などをもとにした、合理的かつ確実に上達する独自の練習法・考え方を紹介しています。

■専門家70人以上が参戦「TURNING POINT」とは?

■TURNING POINTへの無料登録はこちら

https://id.creative2.co.jp/entry

トレンドワード