打球に力を伝える下半身の使い方 通算1526安打の巧打者も意識した“軸足のつま先”
強い打球を打つには? 元燕の坂口智隆氏はフィニッシュ時の軸足に注目
バッティングで力強い打球を飛ばすには下半身の力が必要不可欠。First-Pitchでは「教えて坂口先生」と題し、プロ生活20年間で通算1526安打を放った坂口智隆氏が小中学生の疑問に答える企画を実施。強い打球を飛ばすには、スイング時の後ろ足(軸足)にヒントが隠されている。
坂口氏が注目するのは振り終わりの体勢。スイングからフィニッシュにかけて、後ろ足(軸足)は全ての指で回るのではなく親指で回るイメージと語る。その際に後ろ足の膝が折れると力が伝わりにくくなるので注意が必要だという。
「指全部が地面についてまわるのでなく、意識するのはつま先。股にボールを挟んで打てと言われたことがあると思う。力が伝わっているとボールは落ちない。軸足を前に押し出すのでなく、押し上げるイメージで体重移動を考えればいい」
軸足が“ベタ足”の状態で回ってしまうと、力の伝わり方は半減してしまう。バッティングは下半身が動き出してから、上半身に繋がっていくだけに極めて重要なポイントになってくる。
その他にも、スイングの加速に必要な下半身と上半身を逆方向に捻る“捻転差”など、突き詰めていけば細かな理論はたくさんある。だが「まずはシンプルに考えること。体重移動は選手によって意識する部分は違う。自分にあったものを取り入れればいい」とアドバイスを送っていた。