理想に挑んだ大谷翔平 侍ジャパン栗山監督が大切にする、成長に必要な“思考”

「野球はコツのスポーツ」、コツを見つけるために自分でトライ

 来年3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で「侍ジャパン」の指揮を執る栗山英樹監督が10日、さいたま市内で行われた「NIPPON EXPRESS×侍ジャパン」野球教室の特別講師を務めた。触れ合った約100人の小学生に“上達のヒント”を授けた。

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「野球はコツのスポーツ」と栗山監督は話す。そのコツを見つけるために必要なのが、自分で考えることだ。プロ野球選手に幼少期の話を聞くと「誰かに教わってうまくなったよりも、自分でうまくなったパターンが凄く多い」という。もちろん、他人のアドバイスは重要。そのうえで「教わったのをキッカケに、自分で考えてトライしてほしい」と願った。

 しかし、続けていれば、誰しもが壁にぶつかる。挫折を味わう子どもたちもいるだろうが、その時こそがチャンスだと考える。「できることは人間頑張らない。だから、できないことがあるのは凄くいいこと、チャンスです」。できないからこそ頑張ることができ、成長につながっていく。

 そしてもう1つが、なりたいイメージを持つこと、だ。具体的に思い描くことで、理想に近付くために自然と努力する。二人三脚で歩み、今や世界を席巻する二刀流がまさにそうだった。

「大谷翔平選手もそうなんですけど、遊んだりゲームしたりよりも、大観衆の中で自分のやりたい野球ができて、みんなが喜んでくれることが彼にとって一番うれしいこと。だから、そこに向かっていくらでも練習をする。みんなも“これ格好いいな”“こうなりたいな”っていう価値観を見つけてほしいと思います」

 質問コーナーで、子どもから「将来日本代表に入るにはどれくらい練習したらいいですか?」と聞かれると「俺は待ってるからな! どのくらいというか、日本代表に入るとずっと思って野球をやってください。そういう性格、考え方、技術が必ず身に付くので。でもゴメン、今のポジションの日本一くらいの選手にならないと入りづらいと、それくらい思って練習してください」と応じた。ここでも理想の姿をイメージし続ける重要性を説いていた。

 栗山監督が託した“3箇条”は少しの気付きで変わることができるものばかり。小さな心掛けが、大きな成長につながっていく。

(町田利衣 / Rie Machida)