小学6年生と思えぬ風格 元巨人守護神も絶賛するジャイアンツJr.エースの実力

文:木村竜也 / Tatsuya Kimura

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打力もある東京・東村山3riseベースボールクラブの谷口琳太郎君

 8年ぶりの優勝に向けて、確かな手応えをつかんだ。年末に予定されている小学生の軟式野球大会「NPB12球団ジュニアトーナメントKONAMI CUP 2022」に出場するジャイアンツジュニアがこのほど、都内の中学生と練習試合を行った。年上相手に1勝1敗。勝利した第1試合で先発した谷口琳太郎君(6年)は3回1失点と好投し、打席でもフェンス直撃の二塁打を放って投打でチームをけん引した。

 7日にメンバーが発表され、17日に本格始動したジャイアンツジュニア。270人の応募者から選ばれた16人は実力者は揃いだった。品川区立荏原第一中学校との練習試合は、第1試合が8-5、第2試合は1-4。年上の中学生相手にフェンス直撃の打球も飛び出すなど、互角の勝負を演じた。

 ジャイアンツジュニアは12月27日から始まる「ジュニアトーナメント」に出場するために、期間限定で結成される。選手は普段、別々の少年野球チームでプレー。この日の第1試合で先発のマウンドに立ったのは、東京・東村山3riseベースボールクラブの谷口琳太郎君(6年)だった。

 初回に2つの三振を奪うなど、3回1失点とチームを勝利に導く好投。印象的だったのは、走者を背負っても動じないマウンドさばきだ。「表情に出すと相手が乗ってきて、自分のペースが崩れてしまうことが多いので気を付けるようにしています」。ポーカーフェイスを貫き、一塁走者を刺す牽制も見せた。

 小学6年生とは思えない落ち着いた投球に、巨人の元守護神でジャイアンツジュニアの西村健太朗監督も「練習の時から打者を想定して、1球1球考えて投げています。球速やコントロールだけではなく、牽制など投球以外の技術もしっかりしていたので、見ていて頼もしかったです。僕が小学生の頃はできなかったですからね」と自身の少年時代を引き合いに出して称えた。

 谷口君はバットでも左翼フェンスに直撃する二塁打を放ち、投打でチームを勢いづけた。「大会でもチームに勝利を届けたいと思います」。中学生相手の活躍にも表情や気持ちを緩めることはない。年末の「ジュニアトーナメント」でチームを8年ぶりの頂点に導くまで、ポーカーフェイスを崩さない。

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