管理栄養士の渡邊元美氏「成長のピークが来たら背は伸びる」
野球育成技術向上プログラム「TURNING POINT」のオンラインイベント「甲子園球児への導き方」が11月28日に開催された。イベントには、元横浜高野球部の寮母で管理栄養士の渡邊元美さんと、滋賀・多賀少年野球クラブの辻正人監督が参加。成長期の子どもを育てる視聴者から食事の悩みを相談された渡邊さんは、食べる内容とタイミングについてアドバイスした。
多賀少年野球クラブの辻監督と、元横浜高校野球部の寮母で管理栄養士の渡邊さんによるオンラインイベントには、野球をしている子どもを育てる保護者や指導者が参加した。対談に加えて、2人が参加者からの相談や質問に答える時間も設けられ、次のような悩みが寄せられた。
「体を大きくするため、子どもにたくさん食べさせていますが、太るだけで背が伸びません」
渡邊さんは自身の経験や管理栄養士としての知識から「成長期は一気に背が伸びる時期が来るので、そのための栄養を体に蓄えている状態。ご飯を食べているのであれば良いと思います」と回答。ただし、何を食べるのかが重要とアドバイスした。
「お腹が減っているからといって、お菓子や菓子パンで満たすのは良くありません。ご飯でお腹を満たせば問題ありません。太ってしまうのは、まだ成長のピークが来ていないと思うので、ピークが来たら動く量も増えて身長も伸びるはずです」
多賀少年野球クラブは「食べたい時に食べる」 渡邊氏も小刻みな食事推奨
渡邊さんも自身の子育て中、同じような悩みを抱えていた。楽天でプレーする長男・佳明さんは現在、身長180センチだが、中学卒業時は165センチと小柄で顔は丸かったという。渡邊さんは1日3食にこだわらず、お腹が空いた時はいつでも食べられるように、おにぎりなどを準備。佳明さんは高校で身長が一気に伸びた。
多賀少年野球クラブの辻監督も、好きな時に好きな物を食べるよう選手に伝えている。選手たちは、おにぎりやパンを入れたクーラーボックスをグラウンドに持参し、練習の合間にお腹を満たす。辻監督は「小学生に食事や栄養の大切さを理解させるのは難しいと思います。食べたい時に、おいしく食べるのが一番」と選手が自由に食事できるようにしている。6年生になる頃には、選手の体は大きくなってくるという。
辻監督の考え方に、渡邊さんは大きくうなずいた。小学生は特に、一度にたくさんの量を食べられない選手が少なくないため、回数を分けて小刻みに食べる方法を推奨している。専門分野は違っても、2人とも食事面のサポートは指導者や保護者の役割と考えている。
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