NPBジュニア選考で「親がリードするのは…」 第一関門突破へ、逆効果になる“過剰演出”

埼玉西武ライオンズジュニアの星野監督と白崎氏、中日ジュニア元監督の湊川氏が登場
有望小学生が集うNPBジュニアチームに入るための、“第一関門”を突破するために大切なこととは何だろうか。野球育成技術向上プログラム「TURNING POINT」が23日、年末にプロ野球の各球団が小学生の選抜チームを結成して戦う「NPBジュニアトーナメント」に向け、選考対策をテーマとしたイベントを開催。実際に選考や指導に携わる監督やコーチ陣が集い、1次選考で採用する球団が多い動画選考の評価ポイントや、技術だけでは測れない合否の判断基準などを語り合った。
この日は、2週連続で月曜日に開催されるイベント「前編」として、埼玉西武ライオンズジュニア(以下西武)を8年連続で率いる星野智樹監督、昨年から指導陣に加わった白崎浩之氏(ジュニアチーム代表)、監督として中日ドラゴンズジュニアを2度の優勝に導いた元中日の湊川誠隆氏が登場。西武ジュニアではセレクションでの必須項目ともなっている、「動画選考」を通過するために押さえておきたい“撮り方のコツ”について徹底解説した。
西武ジュニアの1次選考である「デジタルチャレンジ」には、毎年500〜600人の応募があるという。球団の募集ページには投球、守備、打撃、走塁の“お手本動画”が掲載されているが、星野監督は「試合の映像が入っているのも印象に残ります」と語る。個々の練習動画だけでは「当たり前ですが、一番良い部分しか見られない」からだという。
プロ野球の世界にも「ブルペンエース」という言葉があるが、練習では力を発揮できても試合になると別人になってしまう選手はいるものだ。投手が球速や制球力だけでなく、実戦でのフィールディングや投球する姿も評価のポイントになるという。
BGM、テロップなど動画を凝りすぎるのはマイナスにも

主に野手の選考を担当する白崎氏も「守備なら1歩目のスタート。打撃でも打った後の姿は注目しています。走る姿はベースランニングにも繋がる。練習動画にプラスアルファで試合動画もあれば、違いもわかりやすい」と目に留まるポイントを語った。
撮影や編集にも注意が必要だという。「動画としてはとてもカッコいいのですが、見て判断するのはあくまで“プレー”です。子どもより保護者がリードされている動画では……。子どもが一生懸命やっている姿だけで十分です」と星野監督。過去にもBGMやテロップの演出に凝り過ぎて、肝心の中身が全く頭に入らないこともあったという。
また、技術と同様に注目するポイントには「元気があり、チームの雰囲気を変えられる選手。にじみ出るものは見逃せない」と、星野監督、白崎氏、湊川氏の3人が同意見だった。その他にも「縦動画ではなく、全体が見える横動画」「夜の照明は見えづらくて判断できない」など、選考する立場から視聴者に向けて多くのアドバイスを送っていた。
後編となる次回は6月30日に開催予定で「合否の基準」がテーマ。技術的な部分を含め、選ばれた選手の共通点などを深掘りしていく。
「NPBジュニア選考対策LIVE」後編は6月30日開催…前編の見逃し配信も
First-Pitchと野球育成技術向上プログラム「TURNING POINT」では、6月23日、30日に2週連続オンラインイベント「NPBジュニア選考対策LIVE」を開催します。現役ジュニア監督・コーチや優勝経験監督が、選手選考の際の評価ポイントや、技術だけでは測れない合否の判断基準などの“現場のリアル”を語ります。出演者などの詳細は以下のページまで。
【NPBジュニア選考対策LIVE・詳細】
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