昨年行われたオンライン野球教室で、帽子を噛んでノックを受けることを勧めた
ボールを怖がって顎が上がってしまう。そんな野球少年の悩みを解決する練習法をソフトバンクのリチャード内野手が伝授した。それは「帽子を噛んで」ノックを受けることだという。
昨年12月11日に行われたソフトバンクのオンライン野球教室「ベースボールキッズ」に板東湧梧投手とともに参加したリチャード。受講生からの「ショートバウンドの捕り方を教えてください」という質問に対し「怖いんですけど、怖がらないことですね」と答えた。
怖がると顎が上がり、自然とボールから目が離れてしまう。それがミスにも繋がる。一方で「怖い」というのは人間の感情。「怖がるな」と言われても、向かってくる打球から目を逸らさないのは難しい。そこでリチャードが伝えたのが「帽子を噛む練習法」だった。
「帽子を噛んでゴロを捕ると自然と顎が下がる」。帽子のツバを噛むことで、視界の下半分が見えなくなり、自然とボールを見ようと顎が下がるのだという。
この意外な練習法に、同席した板東も「初めて聞いた」と目から鱗の様子だった。野球をやっている以上、“ボールが怖い”は克服しなければならない課題。恐怖心を持っている人は、帽子をよく洗って、一度試してみてはどうだろうか。