“バットを構える位置”をどう教える? 幼児でも簡単…日常習慣でイメージできる「打撃の基礎」

更新日:2025.12.27

文:橋本健吾 / Kengo Hashimoto

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侍ジャパン女子代表・中島梨紗監督が重視する「バットに当たる楽しさ」

 野球を始めた子どもたちに、どうすればバッティングを分かりやすく教えられるか。ゼロから教えることに悩む指導者は多いという。バットにボールが当たらないと、子どもは飽きてしまうかもしれない。野球の普及活動を行う「侍ジャパン女子代表」の中島梨紗監督は、「成功体験」を積ませることを最優先にしている。【記事下の動画を参照】

 子どもたちには限られた練習時間や打つ回数の中で、「ちょっとでも打てた」「バットに当たった」という喜びを感じてもらうことが重要だ。ワンポイントのアドバイスでボールに当たるようになれば、「野球をやってみようかな」「楽しかったな」という前向きな気持ちが芽生える。技術の細部を詰め込む前に、まずはボールを打つ楽しさを覚えることが、上達への第一歩となる。

 今冬に行われた野球教室でも、そのような姿があった。中島監督は置きティーを使い、打撃のポイントを伝えていた。立ち位置はボールに近すぎると窮屈で打てないため、少し離れて立つ。腕が少し伸びるくらいの距離感が目安だ。そして手先だけでバットを操作するのではなく、「腕だけを動かすのではなくてステップして打ちに行く」ことで体を使ったスイングの基礎が身についていく。

 構え方にも、子どもがイメージしやすい表現を用いる。「バットを持つのは傘を持つ位置です。雨が降ってたら傘をさしますよね?」。この言葉なら、難しい理屈を言わなくても自然と適切なトップの位置が決まる。打った直後は打球の行方を追いたくなるが、「当たったところを見ようね」とインパクトの瞬間までボールを見続けるよう指導する。

 指導において何より大切なのは、子どもへの声かけだ。「当たった時に『すごいね』と言ってあげると、子どもたちって嬉しいと思う」。指導者や保護者が褒めることで、子どもは自信をつける。最初は空振りばかりでも、傘をさす構えやボールを見る意識が生まれれば、徐々に上達していくはずだ。

【実際の動画】低学年の子を教える指導者は必見 侍J女子監督が実践、わかりやすい打撃指導の“たとえ”

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