YouTube登録者数約10万人…下広志氏が打撃指導で重視する「スイングプレーン」
できるだけ長く90度を保つことで、打率の向上が期待できる。東京都内で野球塾を運営する下広志さんは、打撃指導で「スイングプレーン」を重視している。体の軸とバットの角度が90度になる軌道でスイングできるとミート率が上がるといい、理想のスイング軌道をつくるドリルも考案している。
下さんは小・中学生を中心に15年以上の指導歴があり、現在運営している野球塾「Be Baseball Academy」はキャンセル待ちの状態となるほどの人気となっている。理論や練習法を解説するYouTubeのチャンネル登録者数は10万人に迫っている。
下さんが打撃指導で最も大切にしているのが「スイングプレーン」。体の軸とスイングした時のバットの角度が90度になる打ち方が、体の構造上、最も理にかなっており、90度を維持する時間が長いほど、バットの芯で投球をとらえる確率が高くなるという。その理想的なスイング軌道を「スイングプレーン」と呼んでいる。下さんは「物理の法則に則った形のスイングになります。腕を下げてバットを振ったり、手首をこねてスイングしたりすると、90度から外れてしまいます」と説明する。
スイングプレーンをつくる時は、捕手方向に胸をひねってから投手方向にひねり戻す動きが重要になる。この動きを大きく、強く、速くすることで、スイングのスピードと強さが増す。
ペットボトルでも代用可能…ウォーターバッグを使って動きを滑らかに
下さんはバットを振る前に、体の動きを覚えるドリルを推奨している。その1つが、3キロの水を入れたウォーターバッグを使ったメニュー。前傾姿勢になって、両腕で胸の前に抱えたウォーターバッグを大きく速く左右に振る。
この時、頭が動かないように気を付けて、回転軸を固定させる。ウォーターバッグのドリル後にバットを振ると、肩甲骨の可動域が広がる感覚や、胸の動きが滑らかになる感覚が生まれるという。
ウォーターバッグがない場合は、2リットルのペットボトルでも代用できる。下さんは「末端部の腕の力だけでは力を出すには限界があるので、上半身であれば中枢部の胸郭や肩甲骨を使った動きが大切になります」と話す。力任せにバットを振るのではなく、構造に合った体の使い方を身に付けることでミート率や飛距離の向上につながる。
〇下広志(しも・ひろし)1986年6月19日生まれ、千葉県市原市出身。小学2年生で野球を始め、習志野高校では投手としてプレーした。大学卒業後に野球スクールを運営する企業に就職して指導をスタート。現在は「Be Baseball Academy」と「JBS武蔵」で主に小学校高学年と中学生をマンツーマンや少人数制で指導。
【実際の動画】ミート率向上へ…理想的なバットと体の“角度”を解説 「スイングプレーン」&動作改善ドリル
少年野球の現場を知るコーチが多数参加…無料登録で指導・育成動画250本以上が見放題
野球育成技術向上プログラム「TURNING POINT」(ターニングポイント)では、無料登録だけでも250本以上の指導・育成動画が見放題。First-Pitchと連動し、小・中学生の育成年代を熟知する指導者や、元プロ野球選手、トップ選手を育成した指導者が、最先端の理論などをもとにした確実に上達する独自の練習法・考え方を紹介しています。
■専門家50人以上が参戦「TURNING POINT」とは?
■TURNING POINTへの無料登録はこちら