京葉ボーイズ、佐倉シニアを破り“ドーム決戦”へ 流れ変えた「出場志願捕手」の献身

文:First-Pitch編集部

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ジャイアンツカップ千葉県予選決勝…4度目の頂上決戦も1点差の熱戦に

 中学硬式クラブの日本一を競う「第18回全日本中学野球選手権大会ジャイアンツカップ」の千葉県予選決勝が13日、千葉県匝瑳市の山桑球場で行われ、ボーイズリーグ代表の東都京葉ボーイズが、リトルシニア代表の佐倉シニアを7-6で破り、来月20日に開幕する本戦出場を決めた。

 佐倉はこれまでリトルシニアの頂点に幾度となく輝き、ジャイアンツカップ(前身大会含む)でも優勝3回の実績を持つ。一方の京葉も、ボーイズ日本一3回、ジャイアンツカップでは2022年に準優勝するなど成長を遂げる注目株。両チームはこれまで3度、千葉予選決勝で対戦し、2019年は3-2で京葉、2021年は5-4で佐倉、2022年は3-2で京葉が勝利。いずれもサヨナラゲームという劇的な結末で、今回も実力伯仲の接戦が予想された。

 先手を取ったのは佐倉。初回、京葉先発の2年生エース・西川の立ち上がりを攻め、3番・北田の右中間三塁打で先制。さらに5番・中嶋も二塁打を放ち2点を挙げた。4回にも5番・中嶋がライトポールに直撃する本塁打を放った。

 京葉の反撃は1-3で迎えた4回。主将の6番・亀井の内野安打を足がかりに、古川、光永、泉原の4連続長短打で3点を返し逆転に成功。さらに一、二塁から2番・岡村がセンターオーバーの三塁打を放つなど、この回一挙6点を挙げてリードを4点に広げた。

故障を押して出場の正捕手が好プレー…奮起する京葉ナイン

佐倉シニアを破って東京ドーム進出を決めた京葉ボーイズ【写真:日本少年野球連盟提供】

 京葉は5回から深野をマウンドへ。満塁のピンチから佐倉の5番・中嶋に二塁打を浴び1点差に詰め寄られるも、直後の中嶋の果敢な三盗を捕手・光永が見事な送球で阻止。佐倉に傾きかけた流れ食い止めた。光永の好プレーに救われた深野は完全に復調。6、7回は打者6人を全て内野ゴロに仕留めて、熱戦に終止符を打った。

 試合後、京葉ボーイズの村田博幸代表は、光永が怪我を押しての出場だったことを明かした。正捕手の光永は今大会、ここまで一度もマスクを被っていなかった。

「絶対に負けられない一戦だから、どうしても出場したいと志願してきたんです。関口監督と相談し、出場を認めました。光永の自己犠牲、フォア・ザ・チームの精神がチームに勇気を与え、勝利を引き寄せたのです。今年のチームには突出した力を持つ選手はいない。個の力ではなくチームプレー、チーム力で勝ってきました。この子たちなら必ずやってくれると信じています」

 2022年夏にあと一歩届かなかった栄冠へ向けて、京葉ボーイズの挑戦がはじまる。

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