一見“昔風”でも腰痛持ちゼロ 中学硬式強豪が実践…「筋肉が硬くならない」自重トレ

公開日:2023.09.03

更新日:2023.12.26

文:喜岡桜 / Sakura Kioka

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初開催の中学硬式野球5団体による頂上決戦で準Vの「佐賀フィールドナイン」

 8月28日・29日、中学硬式野球の5リーグ覇者が参戦する「1stエイジェックカップ 中学硬式野球グランドチャンピオンシリーズ」が、大阪シティ信用金庫スタジアムと阪神甲子園球場で初開催された。どのチームの選手たちも、負けず劣らずの体躯を誇っていたのが印象的だった。

 準優勝したフレッシュリーグ代表「佐賀フィールドナイン」は、3年間を通じてウエートトレーニングを一切していない。その理由について若林暁生監督は、「いい意見もありますが、筋肉が硬くなってしまうという逆の意見もあるんです。中学生だとうまくトレーニングができずに筋肉が硬くなって、それによって可動域が狭くなってしまうかもしれません。怪我をしやすくなるリスクがあるんです」と語る。

 適切に行うことで、筋力アップや身体の柔軟性を高める効果が期待できるウエートトレーニング。しかし、筋肉量に見合わない過剰な負荷をかけ続けたり、ストレッチなどトレーニング後のケアを怠ると、柔軟性を低下させるリスクもあるとされている。

 佐賀フィールドナインでは、「グッと歯を食いしばらないといけないほどではなく、ちょっと筋肉に負荷がかかる程度」に、丸太とタイヤ(約5~7キロ)を使ったトレーニングを行っているという。一般的にトレーニング期間とされる冬だけでなく夏にも、ボールを持たずにトレーニングだけを徹底して行う週を設けるなど、継続して適度な負荷をかけることで、屈強さと柔軟性を備えた身体をつくっているのだ。

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