中学野球で起きた“がばい旋風” 全国硬式No.1を佐賀県の2チームが争ったワケ

公開日:2023.08.31

更新日:2023.12.26

文:喜岡桜 / Sakura Kioka

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「1stエイジェックカップ」は佐賀県のチームが決勝で顔を合わせた

 中学硬式野球5団体の王者が集った「1stエイジェックカップ 中学硬式野球グランドチャンピオンシリーズ」が28、29の両日に行われ、甲子園球場で実施された決勝戦にはポニーリーグ代表の「佐賀ビクトリー」と、フレッシュリーグ代表の「佐賀フィールドナイン」が進出した。佐賀県同士の頂上対決。“中学版・がばい旋風”が起きた背景を探った。

 決勝戦は佐賀ビクトリーが佐賀フィールドナインに4-2で勝利。初代王者となった佐賀ビクトリーの古澤豊監督は「県が3年前から取り組んでいる『SSP(SAGAスポーツピラミッド)構想』の成果が着実に現れているんだと思います」と実感を込める。

 佐賀県は2018年9月からスポーツ文化の裾野拡大、世界へ挑戦する次世代のトップアスリート育成に注力している。その一環として、中学硬式では3年前からポニー、フレッシュ、ボーイズ、ヤング、レインボーの5団体に所属する県内すべての硬式野球チームが競うリーグ戦を実施。所属団体の垣根を越えた佐賀県選抜チームを組み、2年前から県外の大会に参加している。

 第1回大会は佐賀ビクトリー、第2回は佐賀フィールドナインが優勝を飾った。昨年、選抜チームを率いた古澤監督は「たくさん試合をして、佐賀県の力を高めるのが目的です。以前より子どもたちの交流が盛んになったように思います」と効果を語る。

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