日本高野連が全面協力、2026年夏季ユース五輪での実施も決定済み
開催へ追い風になるのは日本高野連の全面協力だろう。協議を重ねた末、高校球児が当該の都道府県連盟に届け出れば参加が可能になったのだ。背景にあるのが、ダカールで開催される2026年夏季ユース五輪で「Baseball5」が実施されること。WBSCは各国の競技団体に普及を強く推進しているという。
山中会長は「高野連も世界の流れを理解してくれている。野球部員を、という相談を持ちかけ、前向きに検討して結論を出していただいいた。大変ありがたいご判断」と語る。
同協会の長久保由治事務局長は「1つの競技を続けるのが日本のスポーツのパターンでしたが、違うスポーツをすることで発見もあるはず。男女混合ということでコミュニケーションの成長も期待できます」と意義を語る。ユース五輪を見据え、高校球児を取り込むことによるチーム強化ももくろむ。
予選は11〜12月に実施される。高校野球を終えた球児たちの新たな目標にもなるかもしれない。日本選手権を2月開催にしたのも「オフに近い時がいいのではないかと考えました」と長久保事務局長は説明する。球児たちが女子選手と助け合って「Baseball5」に取り組む—。この秋、新たなムーブメントが生まれるかもしれない。