早大・加藤が無四球完封、小宮山監督「安心して見ていられた」 苦しむ蛭間も適時打
3年生右腕・加藤が6安打無四球完封
早大は1日、神宮球場で行われた東京六大学野球秋季リーグの東大1回戦に4-0で勝利。先発した加藤孝太郎投手(3年)が完封で今季2勝目(1敗)を挙げた。打線は3回に初の2番で起用された印出太一捕手(2年)や、蛭間拓哉外野手(4年)の適時打で2点を先制。6回、8回にも1点ずつを奪った。小宮山悟監督は「欲を言えばもっと点が取れただろうし、反省点もありますけど、明治戦の大敗を受けての試合だったので、勝ててホッとしています」と振り返った。
3年生右腕の加藤は球速こそ140キロ前後も、低めにボールを集めて6安打無失点。今季は法大1回戦で8回無失点。今春覇者の明大との1回戦でも7回1失点と好投を続けており、防御率は0.38となった。加藤は「とりあえずは試合に勝ててよかったです」と冷静。小宮山監督も「安心して見ていられた」と目を細めた。
今秋のドラフト候補で、「4番・中堅」で出場した蛭間は3回に1死一、二塁から5球目の直球を逆方向に弾き返す左前適時打を放つなど、3打数1安打1打点2四球。今季は開幕から3戦無安打と苦しんでいたが、これで2試合連続の安打となった。「なかなかチャンスで打てていなかったので、なんとか1本出たというのは自信に繋がるかなと思います」とホッとした表情を見せた。9回の第5打席では中堅後方への大飛球。結果的には中飛となったが、「感覚的には悪くなかった」と振り返った。