白米が苦手な子どもも食が進む“おやつ” お米マイスターが野球ママに勧める簡単レシピ

文:新保友映 / Tomoe Shimbo

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お米を使った「おやき」と「なんちゃっておはぎ」でエネルギー補給

 少年野球の保護者の悩みに、子どもの“食の細さ”がある。成長期に体を大きくするため、たくさん食べてもらいたいと思っても、食が細い子どもは少なくない。中には、あまり白米を食べない子どももいる。お米のことを知り尽くすプロ、京都の老舗米屋「八代目儀兵衛」取締役COOの松下祐さんが勧めるのは、お米を使った2種類のおやつ。手間をかけず、簡単に調理できる。

 お米の専門職経験がある人だけが受験できる「お米マイスター」の上位資格5つ星を持つ松下さんは、お米のプロフェッショナルと言える。目利き、炊き方、調理法など、お米の魅力を最大限に引き出す。

 少年野球の子どもたちにも、お米を勧めている。「お米の主な栄養素は、エネルギー源となる炭水化物です。パンよりも脂質や糖質が低いので、エネルギー源だけを摂れるメリットがあります」と理由を説明する。

 子どもたちが動くためのエネルギーを作るのが炭水化物。同じ炭水化物でも、パンは脂質や糖質が占める割合が高い。パスタは味付けをすると、同様に炭水化物以外を多く摂取することになる。最も効率良くエネルギー源を蓄えられるのが、お米なのだ。

 松下さんが勧めている、手軽に作れるお米を使ったおやつが「おやき」だ。ご飯を粒の食感が残るくらいに粗くつぶし、チーズを入れてフライパンで焼くだけ。白米をたくさん食べられない子どもでも、チーズの塩気が食欲をそそって箸が進む。

 もう1つは「なんちゃっておはぎ」。小豆を煮て、もち米を混ぜるなど手間がかかる一般的なおはぎと違って、あっという間に完成する。作り方は、おやきと同じように粒の食感が残るくらいに潰したご飯を丸め、市販のアンコに砂糖を混ぜたもので包むだけ。ご飯を炊く時に、2割ほどをもち米にすると、よりおはぎの食感に近づく。

 子どもたちの体を作り、エネルギーの源となるお米。手軽にできる2つのメニューは、おやつや補食で重宝する。

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