連載「成長メシのすすめ」ジュニアからプロ野球選手までサポートする安達瑞保さん
打球の飛距離や球速アップにもつながる食事。その価値観は少年野球の時期につくられる。子どもや保護者に送る連載「成長メシのすすめ」と題し、スポーツ栄養士として、ジュニアからプロ野球選手までサポートする安達瑞保さん(日本体育大学教員)に少年野球における食事の大切さを聞いた。まずはお昼休憩や、練習後の“補食”について。
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――どんなスポーツでも食事は大切と言われますが、野球をしている子どもたちが特に心がけるポイントはありますか?
エネルギー補給に加えて、疲労回復や、けがをしにくい体づくりが必要です。食事を通して、練習に耐えられる体や消化機能を育んでほしいと思います。
――ジュニア世代は、食への意識を高めるために、どんなことから始めれば良いですか?
食事を堅苦しく考えるのではなく、「野球がうまくなりたいから、お菓子は我慢してパンを食べよう」、「乳製品が足りていないから、きょうの間食はヨーグルトにしよう」というようなことから始めると良いと思います。
100点の食事をすれば試合に勝てる、打てるようになるというわけではないかもしれません。ただ、体を成長させたり、練習に必要な体力をつけたりするには、どんな食事が理想的なのかを考える習慣を付けると将来に活きます。
――すぐにお腹がすいてしまう子も多いです。少年野球で午前、午後の練習が終わった段階で補食として、何を食べるのがいいですか?
おにぎりやサンドイッチがいいです。今は口にしやすいゼリー飲料でもいいと思います。糖質だけでなく、たんぱく質も摂取してもらいたいのでおにぎりはシャケやツナ、おかか。サンドイッチにはハム、チーズなどが入ったものがいいと思います。軽いものであれば、カステラもいいです。吸収が早いからです。
――ゼリー飲料は便利ですが、1日に2パックも子どもに与えるのは多いですか?
エネルギー的には問題はありませんが、昼食後、食べすぎて動けなくなったり、夕飯が1時間後に控えているのにゼリーでお腹いっぱいになってしまうのはいけません。本来の夕飯まで2時間も空いてしまうというのであればいいと思います。ただし、1度に2パック食べることは避けましょう。おやつや間食の取り方は保護者の方は気にしてほしいと思います。あと、甘いものを食べたあとはお水で口をゆすぐ、うがい、マウスウォッシュで虫歯予防もお願いします。
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