勉強苦手でも…野球うまければ「高校行ける」 進路設計を有利にした“限界の蓄積”

公開日:2024.02.14

文:間淳 / Jun Aida

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ホークスからくふうハヤテ入り…居谷匠真捕手「子どもの頃は練習する分、うまくなる」

 小・中学生の頃の積み重ねが将来につながった。昨季までソフトバンクに所属し、今季から、くふうハヤテベンチャーズ静岡でプレーする居谷匠真捕手は、子どもの頃、毎日欠かさず素振りをしていた。地味な練習を継続できた理由は「勉強が苦手だったから」。野球を武器に甲子園常連の大分・明豊に入学。厳しい練習についていけたのも、小・中学生の頃の素振りがあったからだと語る。

 くふうハヤテは9日、春季キャンプの第3クールを終えた。昨オフにソフトバンクから戦力外通告を受けた居谷は、再びNPB12球団でのプレーを目指して練習を続けている。プロ入り後は体についての知識を深めて練習の“質”を重視するようになったが、小・中学生の頃は練習“量”で技術を磨いてきた。

「子どもの頃は、どれだけ練習するか。練習する分、うまくなると思っています。まだ知識や考える力が十分ではないので、実際にやらないとわからない部分が多いです。体が大きくなって筋力がついてきたら、頭を使って練習すれば良いと考えています。小さい時に練習の質を重視しろと言われてもわからないですから」

 居谷は子どもの頃、毎日素振りをしていた。多い時は1000回スイングする日もあったという。当時について「回数を決めるわけではなく、毎日限界までバットを振っていました。悪ガキだったので、何か悪いことをすると『許してほしかったら素振りをしろ』と親から言われていましたね」と振り返る。

 黙々とバットを振り続ける素振りは、子どもたちに敬遠されがちで、毎日続けるのは難しい。それでも、居谷が継続できたのは、進路を決める上で野球を生かせると考えたからだった。

「勉強が苦手だったので、親からは野球を頑張るように言われていました。野球がうまくなれば高校まで行けますから」

明豊では毎朝5時半から自主トレ…3年間1日も休まずに継続

 そのビジョン通り、居谷は肩の強さと打力を武器に、強豪校の明豊に入学。高校でも人一倍、努力した。毎朝5時半に起きて、筋力トレーニングや素振りを日課とし「自分が特別うまいとは思っていませんでした。プロに行くためには、もっとうまくならないといけないと考えていました」と、3年間、1日も休まずに継続したという。

 高校野球の練習量は小学生や中学生の時より多くなる。甲子園常連校なら、なおさらだ。居谷は明豊でプレーしていた頃、冬場は毎日約1500スイングしていたと話す。厳しい練習をこなし、自主練習する体力があったのは小・中学生の時にバットを振ってきた土台にあったからだ。

「打撃には技術が求められるのはもちろんですが、まずはバットを振る力が必要です。小・中学生の時にバットを振っていないと、高校の練習量に対応するのは難しいと思います」と居谷。学生の時期は勉強が大事なのは言うまでもない。ただ、野球は進路を決める際の強みにもなる。

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